世界最大手のオンラインホテル予約サイト「Hotels.com」は、毎年実施しているタクシーサービス調査の2010年版を発表した。その結果、3年連続で世界1位にロンドンが選ばれている。

この調査は多くの旅行者が新たな国や街に着いた際、最初に利用する移動手段のひとつであるタクシーのサービスをさまざまな角度から評価を行い、世界の都市ごとにまとめてランキングにしたもの。今回は清潔さ、価格、運転、乗心地、道の把握度、親切さ、安全性、利便性のカテゴリーで各都市のタクシーを評価している。なお、「Hotels.com」は英国に本拠を置くサービスで、調査はヨーロッパ、中東、アフリカ、南アメリカ、アジア太平洋地域を含む1,900人以上の旅行者を対象に行われた。

結果は次のとおり。

◎タクシーサービス調査 世界トップ10都市
1位 ロンドン 59％
2位 ニューヨーク 27％
3位 東京 26％
4位 ベルリン 17％
5位 バンコク 14％
6位 マドリード 14％
7位 コペンハーゲン 11％
8位 ダブリン 11％
9位 フランクフルト 10％
10位 パリ 10％

細かな傾向を見ていくと、1位に選ばれたロンドンは、「親切さ」や「道の把握度」で高い評価を受けた。特に後者は、ロンドンでタクシーのドライバーになるには厳しい試験に合格する必要があり、その結果が高い評価へと繋がっているものと考えられる。ただ、一方で「価格」の評価は最も低く、利用者は割高に感じているようだ。

「利便性」のトップには、タクシーが多く、待たされることが極めて少ないニューヨークが選ばれた。しかし、ニューヨークはパリと並んで客へのサービスが少ないと評価され、旅行者の12％が「最も無愛想なタクシードライバーの都市」に選ぶという一面も。また、運転の安全性の評価が最も低かったのはほぼ10人に1人（9％）が指摘したローマだった。

東京は総合で3位という結果だったが、「清潔さ」「安全性」「利便性」の3つのカテゴリーでは上位を獲得。世界を旅する旅行者から高い評価を得ている。