“4年の恋”を実らせ97歳が結婚、87歳の妻は「彼の求愛に屈した」。

2010/07/28 15:06 Written by Narinari.com編集部

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人が人と触れ合って生きていく上で、必要不可欠なのが愛情。友人に対する特別な親しみや、部下や後輩を思いやる気持ちなど、一口に愛情といってもいろいろな形があるが、やはり異性への情熱というのが人間にとって一番強い“愛”なのかもしれない。英国で暮らす97歳の男性は、4年前に高齢者施設で知りあった女性に熱を上げてしまった。プロポーズの失敗にめげず、彼女を思う「愛の詩」を作るなどアタックし続けた結果、2人はめでたく7月25日に結婚。年齢の合計は184歳で、英国一高齢の新婚カップルとなった2人は、周囲からも大きな祝福を受け、幸せを感じている様子だ。  

話題のカップルとなったのは、ロンドンの施設で暮らしている97歳のヘンリー・カーさんと、87歳のヴァレリー・バーコウィッツさん。英紙デイリー・メールによると、2004年に妻を亡くしたヘンリーさんは、94歳のときに2006年にこの施設へやってきた。すると、余生を独り身で過ごすだろうと思われた彼の前に、人生を変える1人の女性が現れる。

2005年に夫を亡くしたヴァレリーさんは、ヘンリーさんの後から施設へ入居。ヘンリーさんはやってきた彼女を見て「稲妻のようなものに撃たれた」と話し、一目で恋に落ちたそうだ。施設での最初の朝食から席を共にしたという2人。彼から溢れ出る好意を感じ取ったのか、ヴァレリーさんもそのときから「互いに引き寄せられていた」と、愛が芽生えていたことを認めている。

とはいえ、そこは90代と80代の人間関係。好意は感じながらも、ヴァレリーさんは彼を親しいボーイフレンドと考えていたが、一方のヘンリーさんの勢いは全く違った。彼が体に電流を走らせるほどの女性に望んだのは結婚。人生まだまだこれからと言わんばかりに、いくつかの「愛のポエム」を作成し、気持ちを彼女にそのままぶつけた。また、過去に南アフリカに住んでいたことや、世界に散らばる家族のことなど、2人の共通点を見出しては、話に花を咲かせたという。そして、4年にわたって必死に彼女との距離を縮めてきたヘンリーさんは数か月前、ついにプロポーズに踏み切った。

しかし、ヴァレリーさんの反応は「テーブルに頭を置いて、涙を流すほど笑った」(英放送局BBCより)。残念ながらヘンリーさんのプロポーズは失敗かと思いきや、男女の駆け引きについては、10歳年下のヴァレリーさんのほうが上手だったらしい。

彼女に言わせると、毎日彼は「結婚しないか」と言い続けたものの、色好い返事がもらえず「もう結婚を頼まないよ」と彼女に言っていたそうだ。ただ、そうは言いながらも彼女は、心の中ではプロポーズを受け入れていた様子。熱くアタックする97歳の男性を手玉に取りながら、同じように好意を寄せていた87歳の女性の行動、2人は若者と同じように恋愛を楽しんでいたのかもしれない。結局、これまでのポエムも含めた「彼の求愛に屈した」と、ヴァレリーさんはプロポーズを受け入れた。

アタックがようやく実り、7月25日、2人は80人近くを前に式を挙げた。19人の孫と7人の曾孫がいるという2人も、今の心の若さは彼らと一緒かそれ以上。新たな結婚生活も始まり、2人の人生はこれからもまだまだ先が長そうだ。

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