ピンポンダッシュ巡る逮捕劇、悪いのはイタズラ少年か捕らえた男性か。

2010/07/26 18:00 Written by Narinari.com編集部

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見知らぬ人の家の呼び鈴を鳴らし、すぐに逃げ去るピンポンダッシュ。たとえ相手が子どもであったとしても、いたずらというには迷惑な話で、やられた側は怒りたい気持ちにもなる。そんなピンポンダッシュをめぐり、米国でちょっとした一件が起きた。ある夜、ピンポンダッシュされた男性が少年らの姿を確認し、1人を追跡。なんとか確保して警察を呼んだところ、少年にはお咎めはなく、逮捕されたのは男性のほうだった――。

この男性はニューヨーク州デルマーで、妻と2人の子どもと共に暮らす37歳のパパ。そんな彼らが暮らす家に7月17日の夜10時頃、予期せぬ来訪者が現れた。米放送局ABC系列WTEN-TVによると、すでに家族全員が就寝していたというこの時間に、14歳の少年ら4人が男性の家に近付き、最初に裏手のドアを叩いてから正面ドアの呼び鈴を鳴らしたそう。相手が銃を持っているかもしれない米国で夜ともなれば、危険を感じるのは無理はない。男性は「妻と子どもの安全を気遣い」(米放送局CBS系列WCBS-TVより)、下着姿のまますぐに確認に向かった。

すると、男性はいたずらをした少年ら発見。家を飛び出すと、そのまま1人の少年を追いかけ、約90メートル離れた芝生の上で取り押さえた。男性がタックルをしたせいか、少年は肘や目の周辺から出血、唇にあざを作った状態で、そのまま男性の家まで連れて行かれたという。そして男性は、この件を対処してもらうため警察に通報。少年を引き渡して一件落着となるかに思われた。

ところがやってきた警察は、事情を確認すると少年にはお咎めなしで、逆に男性を「児童を危険にさらした」疑いで逮捕。さらに、事情を知った少年の両親が子どものケガを理由に、男性を告訴したというから穏やかではない。家族の安全を守るつもりが、自身の逮捕という結果に繋がり、男性もショックを受けているという。

「怖かった。襲われていると思ったんだ」(米放送局NBC系列WNYT-TVより)と話す男性。しかし少年の弁護士によれば、男性を告訴した理由はケガをさせた場所にあるらしい。この弁護士は、男性に家を守る権利があることは認めながらも、家の敷地から離れた場所で「過剰な暴力によって、不適当な方法」をとったのが問題だと主張。警察関係者もこの点が逮捕理由に至ったことを、WNYT-TVに対して認めている。少年の両親は息子が行ったいたずらを悪いこととしながらも、男性もケガをさせた上に「悪質な言葉で少年を脅した」として、告訴を取り下げない意向を弁護士に示しているそうだ。

これに対し、男性も少年から「脅された」と話しており、両者の主張は真っ向から対立。加えて、周辺では日頃からピンポンダッシュや郵便箱を荒らされるといったいたずらも起きているそうで、男性に同情する人も少なくないようだ。

実際、この話題を伝えたWRGB-TVウェブ版のコメント欄には、「両親はもはや、行動には結果があると子どもに教えないようだ」「弁護士は恥じるべき」など、男性を擁護する意見が多数寄せられている。少年と男性のどちらが悪いのか、首を傾げる人もいる事件の裁判は、8月3日に開かれる予定だ。

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