女性の「美しくなりたい」という欲求を満たしてくれる美容整形。昔に比べると近年は美容整形に対する理解も進み、施術を受ける女性も増えている。中国のある女性も、そんな美容整形に魅力を感じている一人。実際に何度も美容整形を受けたことで人生を謳歌しているそうだが、受けた施術は10年間で60回あまりと、多くの中国メディアに“整形狂”と表現されるほど、少し度を超しているようだ。

「両親は私に美しさを与えてくれなかった。ですから、自ら美しくなるしかないのです」。そう語るのは広東省深セン市で暮らす36歳の常麗（仮名）さん。彼女はかつて目が細長く、顔も大きかったものの、今は整った顔立ち、華奢なボディを手に入れ、まったくの別人になったという。

中国紙長江日報によると、彼女は20代半ばから美容整形を受けるようになった。歯、眼球、耳、まつげ、胸を除き、その他の箇所はすべて整形手術を受けているそう。これまでにかけた費用は60万元（約820万円）以上。中国の田舎ならば簡単に家を購入できてしまう大金だ。

彼女は芸能人や美人を研究したり、家やオフィスの席に置かれた鏡でいつも自分の顔を見ては欠点を探し、次に美しくする箇所について思案したりしている。10年前、彼女は当時流行っていた洋式の“大きな目”に整形したが、最近になって韓国式の“小さな目”に再度整形した。

これまでに数々の美容整形を受けてきた彼女だが、最初は美容整形に対して恐怖感を抱いていたそうだ。初めての美容整形は「下あごが美しくない」と思い手術。術後半年間は患部が麻痺しているような感覚が残り、キレイな発音ができなかったという。また、今まで付き合ってきた3人の男性には“整形美人”であることを告白できなかった。

とは言え、常麗さんは美容整形を通じて「自信が出て、生活が楽しくなった」だけでなく、仕事の幅も広がったことを強調。「見た目が良ければ、仕事も容易に受け入れてもらえる」と語り、美容整形そのものに後悔はないそうだ。そして彼女は「老人になるまで整形を続ける」と宣言している。