「火星のよう」になったシドニー、大規模な砂嵐で空が赤く染まる。

2009/09/24 08:28 Written by Narinari.com編集部

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シドニーをはじめとするオーストラリア東部の地域で、9月23日、空が「赤く」染まる現象が起きた。大陸中央部の砂漠地帯で巻き上げられた鉄分を含む赤い砂が、強風によって東部へと運ばれたために起きたもので、現地の報道によると過去70年間に発生した砂嵐の中では「最悪のケース」だという。

この砂嵐の様子はYouTubeにもいくつも動画が投稿されており、例えば「Red Duststorm Over Sydney」と名付けられた動画では、まるで赤いフィルターをかけて撮影したかのようなシドニーの街並みをスライドショーで見ることができる。そのほかにも、ビデオカメラで撮影された各所の映像を100件近く確認可能(24日午前8時現在)。YouTubeのコメント欄には「こんなの見たことがない」「すごい光景だ」と驚きの声が寄せられるとともに、「火星のようだ」と、赤い酸化鉄によって大地が赤く見える“赤い惑星”を連想する人も多いようだ。

また、現在シドニーに在住の歌手・永井真理子も、23日付けで公式ブログのエントリー「オレンジ色に染まった朝」を更新している。「今朝、いつもの様に午前6時半に目覚まし時計が鳴り『さあ、お弁当を作るぞ〜!』と起き上がると何だか窓から不思議な色の光が射していた 何だこれは? 夕焼けの様に空も建物もオレンジ色に染まっていたのです」と、生まれて初めて体験する赤みがかった空に驚いたそう。そして「あまりにもオレンジ色が奇麗なので、いつもよりも長く犬の散歩もして帰宅した」ところ、「犬達の顔を見てみたら顔がオレンジ色に!!」なっていたそうだ。

ちなみに、今回の砂嵐によって交通機関に影響が出たほか、保健当局も外出を控えるよう呼びかけるなど、市民生活にも混乱が出た。ただ、23日中に砂は流され、現在は通常の状態に戻っているようだ。

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