夏の定番と呼ばれる氷菓は数有るが、その中でも1970年代、80年代に子ども時代を過ごした人にとっては特に思い出深いであろう「チューペット」。細長いポリ容器に入った「チューペット」は、パキッと割って“チューチュー”と吸う食べ方が、子ども心を掴んで離さない商品だったが、この「チューペット」が生産終了となることが分かり、ネットでは惜しむ声が相次ぎ上がっている。

「チューペット」は大阪のメーカー、前田産業が1975年から販売しているロングセラー商品。しかし、今年5月に製造ラインの加熱殺菌装置に不具合が生じ、カビが発生する恐れがあるため自主回収することになり、以降、出荷をストップさせた状態だった。

前田産業の発表によると、「チューペット」の早期出荷再開に向けて不具合解消に努めてきたものの、ライン設備が老朽化しているため、施設・設備の改善改良に思っていた以上の時間と費用がかかることが判明。これ以上時間をかけても再開の目途が立たないことから、やむなく生産再開を断念したという。

子どもの頃に食べたという思い出を持つ人も多い「チューペット」だけに、生産終了の一報にネットは騒然。「寂しいな…」「急に食べたくなったよ」「昔は夏休みによく食べたなぁ」「チューペットを知る世代も途絶えるのか」など、さまざまな声が上がっている。