どのようなアイテムでも、生産数が少なければ自然と価値が上がるもの。トレーディングカードから有名人の所持品まで、レアアイテムの注目度は総じて高い。それはゲームソフトの世界でも同じで、コレクターの間では高値で取引されるレトロゲームがたびたび話題となるが、中でも超レアなソフトとして知られるのが、1990年に米国で開かれた世界大会の専用ソフト「Nintendo World Championships 1990」だ。このたび、世界でわずか26本しか存在しないこのソフトがネットオークションに出品され、1万7,500ドル(約165万円)で落札されたことが話題となっている。
「Nintendo World Championships 1990」は、世界大会のため116本のみ生産された「ファミリーコンピュータ」用のゲームソフト。「『スーパーマリオブラザーズ』でコイン50枚獲得」「『ハイウェイスター(Rad Racer)』で専用コースを完走」「テトリス」の人気3作品をフィーチャーしたミニゲームで構成されており、制限時間6分21秒以内にそれぞれで獲得した得点の合計を競う。「ハイウェイスター」の得点は10倍、「テトリス」の得点は20倍に換算されるため、いかに早く前2つのゲームを終わらせ、テトリスで高得点を稼ぎだすかがポイントのようだ。ゲームの中身はYouTubeに投稿されている動画「Nintendo World Championship 1990 Cart」などで確認できる。