「レッドブル・コーラ」がドイツ6州で販売禁止に、コカイン検出で。

2009/05/26 23:32 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


レッドブルが昨年、世界7か国での販売を開始した「レッドブル・コーラ」。「天然原料100%」をコンセプトに、コーラナッツやコカの葉(脱コカイン処理したもの)などを調合して開発された「レッドブル」のコーラ版だが、この「レッドブル・コーラ」からコカインが検出されたとして、ドイツ6州で販売禁止措置が取られる騒動が起きている。

問題となっているのは、ドイツのノルトライン・ウェストファーレン州にある保健・労働研究所が検査を行った際、「レッドブル・コーラ」から微量(1リットルあたり0.4マイクログラム)のコカインが検出されたこと。どうやらコカの葉から脱コカイン処理をする過程で、微量のコカインが残留してしまった模様だ。

検出されたコカインは人体に影響のない程度の量だが、微量でもコカインが含まれる商品は食品として扱うことができず、特別な許可を得る必要があるため、ノルトライン・ウェストファーレン州は販売禁止措置に踏み切った。これを受け、ほかのドイツ5州も販売禁止を決定。今後、ドイツ全土で販売禁止となる可能性も囁かれている。

これに対し、ドイツ向けに「レッドブル・コーラ」の販売を行っているレッドブルオーストリアは「コカの葉から抽出された成分は世界中で食品・調味料に使用されており、安全だ」(ヘラルドサン紙より)との声明を発表。当局の販売禁止措置に反発している。

ただ、今回の問題は当局も「人体に影響のない程度」と、危険がないことは認めている。販売禁止はあくまでもドイツ国内の法律に抵触するため、食品として扱えないとの理由による措置だ。

なお、コーラとコカインというと、その名称から「コカ・コーラ」を連想する人も少なくないが、「コカ・コーラ」は初期の段階ではコカの葉を原料に使用していたものの、米国内でコカインの販売が禁止された1900年代初頭に使用をやめているため、現在の「コカ・コーラ」からは間違ってもコカインが検出されることはない。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.