マンチェスターUがカカ獲得に本腰か、本人との交渉を英紙報じる。

2009/04/27 11:13 Written by Narinari.com編集部

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サッカーのイタリア1部(セリエA)、ミランの大黒柱として活躍するブラジル代表MFカカ選手。冬の移籍期間には、プレミアリーグのマンチェスター・シティから移籍金1億ユーロ(約128億円)、4年総額6000万ユーロ(約77億円)という巨額のオファーを受け、クラブ間の合意が報じられたが、カカ選手はミラン残留を決断。世紀の移籍は実現しなかった。

とはいえ、世界トップクラスの選手の獲得に動くクラブは後を絶たず、今夏の移籍期間に向けてスペインのレアル・マドリードも獲得の意向を示している。こうした中で、今度はイングランドのマンチェスター・ユナイテッドが、カカ選手本人と移籍に向けた会談を行ったと、英紙サンが報じた。

マンUは、先ごろ国内カップ戦(FA杯)に準決勝で敗退し、史上初の5冠の夢はついえたものの、リーグでは首位に位置し、欧州チャンピオンズリーグでもベスト4に進出するなど、依然として欧州の強豪として君臨している。そんなマンUの懸案となっているのが、今季もリーグで得点ランキングトップを走るチームの大黒柱、クリスティアーノ・ロナウド選手(ポルトガル代表)の処遇だ。

昨夏にレアル・マドリードへの移籍を熱望しながらも、C・ロナウド選手が残留に落ち着いたのは、アレックス・ファーガソン監督の説得に応じたものとされている。しかし、今夏の移籍期間で再びレアル・マドリードへの移籍を望む可能性が高いというのが、英メディアの見方だ。マンUにしてみればC・ロナウド選手が抜ける穴は大きい。カカ選手ならその穴を埋める数少ない選手となるだけに、この交渉の行方が注目される。

サン紙によると、マンUとカカ選手は4月24日に会談を行い、待遇について話し合ったという。年俸についても具体的に伝えられており、5年総額3500万ポンド(約49億円)、週給13万5000ポンド(約1900万円)をマンUが提示したとされる。また、ミランへ支払う移籍金は、少なくとも7000万ポンド(約99億円)に達するだろうとサン紙は予測。カカ選手に近い関係者は「同意は至っていないが、とても前向きな話し合いだった」「カカはマンUにとても入りたがっている」と話している。

一方、昨夏からC・ロナウド選手の移籍を熱望しているレアル・マドリードは、今年1月にラモン・カルデロン会長が辞任。7月に新会長を選出する選挙が行われる。有力なのは、ジネディーヌ・ジダン氏(元フランス代表)やデビッド・ベッカム選手(現ミラン、イングランド代表)など多数のスター選手を獲得し、「銀河系軍団」を構築したフロレンティーノ・ペレス氏だ。そのペレス氏が公約として、カカ選手とC・ロナウド選手の獲得を宣言しており、この2選手の移籍に大きな影響を与えるのは間違いない。ミラン、マンU、レアルの3ビッグクラブを巻き込む2人の動向に、注目が集まるのは必至だろう。

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