カブスの「黒猫の呪い」再び? 乱入した猫の捕まえ方に「虐待」の声。

2009/04/24 23:47 Written by Narinari.com編集部

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4月21日に行われた米大リーグのカブス対レッズの試合で、グラウンドに猫が入り込み試合が一時中断するハプニングが起きた。警備員に追いかけられた猫は、フェンス際でもう1人の警備員によって捕まえられたのだが、この捕まえ方を巡り米国で騒動が起きている。警備員が猫の尾をつかんで持ち上げたため、動物愛護者らが猫に対する虐待と主張しているのだ。

この様子は、「YouTube」の投稿動画でも確認できる。観客席から撮影されたもののため問題のシーンはよく見えないが、撮影者は猫を捕らえた警備員にブーイングを浴びせている。米放送局FOXのシカゴ版サイトによると、猫を抱えた警備員がフェンス際で、猫の尾を持って別の警備員に渡したという。

米紙シカゴ・トリビューン電子版では、このシーンを見た猫好きの読者から批難の投書があったことを伝えている。記事では「猫の尾で体重は支えられるはずはなく、何らかの損傷を負った可能性がある」とする動物愛護団体副会長のコメントも掲載。読者からは200件を超えるコメントが寄せられており、「虐待で起訴されるべきだ」「尾を持つ以外に方法があるだろう」といった批難のほか、「これで誰かが起訴されたら、野球ファンにとっては迷惑な話」「人間に当てはめて語るべきではない」などの冷静な意見も。読者の反応は2つに割れているようだ。

また、同紙が実施したネットアンケートでは、3分の2が「猫が悪い」と判断しており、カブスの関係者も同紙に対して「警備員はうまく対処した」と述べている。

FOXシカゴ版サイトでは、カブスと猫の因縁をめぐる過去のエピソードとして、1969年のメッツ戦でグラウンドに黒猫が現れてカブスが試合に敗れた「黒猫の呪い」を紹介した。カブスといえば、100年以上にわたって優勝から遠ざかっている“原因”となった1945年の「ビリーゴートの呪い」が有名だが、「黒猫の呪い」ではそれまで2位のメッツに8.5ゲーム差をつけ独走していたカブスがこの敗戦から失速し、残り試合を8勝17敗で負け越してメッツに優勝をさらわれている。

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