Googleの「Picasaウェブアルバム」、顔認識のタグ分類がすごいと評判。

2008/12/18 23:17 Written by Narinari.com編集部

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Googleは検索サービスや地図サービス以外にも、数多くのサービスを無料で提供しているが、代表的なモノのひとつに画像関連のサービスがある。画像管理ソフト「Picasa」と、それと連動する画像共有サービス「Picasaウェブアルバム」だが、12月16日のサービス更新によって、日本語化した状態でも利用できるようになった機能が「すごい」と評判だ(※従来は言語設定で「日本語」を選んだ状態だと、この機能は利用できなかった)。

その機能は顔認識技術を用いたタグ付け機能。「Picasaウェブアルバム」が写真の中に写っている人物を顔認識して、同じ顔の写っている写真に“名前タグ”を付けてくれるというものだ。今年9月に先駆けて公開された英語版では、すでに絶賛されていた機能なのだが、今回の更新によってようやく日本語設定でも利用できるようになった。

ユーザーはまず画像管理ソフトの「Picasa」と「Picasaウェブアルバム」を同期させ、写真をアップロードする。そして「Picasaウェブアルバム」上に設置された「名前タグ/名前タグを使うと、自分の写真に写っている人物を整理でき、見つけやすくなります。/お試し下さい」と書かれたボタンをクリックすると、自動的にアルバム内の顔認識作業を始める。

少し処理に時間はかかるものの、作業を終えると顔認識によってピックアップされた人数分の顔写真が一覧で表示されるので、顔写真ごとに名前を付けていく。例えば自分の顔のところには自分の名前(仮に山田太郎)、恋人の顔のところには恋人の名前(仮に鈴木花子)、といった具合。全く見ず知らずの通行人や、群衆の中の人などが認識されてしまっている場合には無視してOKだ。

すると、「Picasaウェブアルバム」内に膨大な写真があったとしても、自分の写っている写真はすべて「山田太郎」のタグで、恋人の写っている写真はすべて「鈴木花子」のタグというように、人物ごとに写真が整理される。誰かの写真をまとめて見たいときなど、「どのフォルダに入れたかな…」「いつ頃撮影したかな…」と探す必要はない。名前タグのところをクリックすれば、その人の写真がズラズラッと表示されるわけだ。

この“名前タグ”機能はGoogleが2006年に買収したNeven Visionの技術をベースにしたもの。顔認識が利用されている分野はまだデジカメのイメージが強いが、「Picasaウェブアルバム」ではうまくこの機能を活用している。ぜひ一度、お試しあれ。

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