日本では決してメジャーとはいえない卓球の注目度を上げ、女子のトップ選手として活躍している福原愛選手（ANA）。卓球がメジャースポーツの中国では日本以上の人気を誇っており、日本にはないファンサイトも多数存在する。北京五輪でも地元のスター選手が相手だったにもかかわらず中国人から多くの声援が寄せられ、試合後にはネット掲示板へ「これまで以上に福原選手を好きになった」などの書き込みが殺到した。

そんな福原選手と、テニスの錦織圭選手（ソニー）との熱愛が発覚したことにより、中国のファンが騒然としている。両選手の熱愛は11月20日発売の写真週刊誌「フライデー」が報じたもので、同誌によると2人は11月7日夜、関係者を伴いつつも東京・原宿で手をつないだり指を絡ませたりしたほか、錦織選手が福原選手の腰に手を回すなど、かなりの熱々ぶりだったという。2人が出会ったのは北京五輪。錦織選手は卓球男子の水谷隼選手（スヴェンソン）、福原選手はテニスの杉山愛選手（ワコール）とそれぞれ相部屋だったことから、選手村で急接近したようだ。

中国の大手ポータルサイト「搜狐」が、この記事を引用して「福原愛熱愛」を伝えるとともにユーザーからの意見を求めたところ、5時間ほどで100件以上のコメントが殺到。反日的な書き込みも一部あったものの、そのほとんどが「愛ちゃんが恋をした！」「おめでとう！」（サーチナより）など比較的祝福する声が多かった。

しかし、北京五輪の試合後に「福原選手はかわいいが、日本人であるのが残念だ」や「愛しい福原選手が中国にお嫁に来ればよい」などの書き込みがあった中国。自国の男子卓球選手と結ばれなかったことを悔やむ声や「愛ちゃん、中国人のお嫁さんになりなよ」「ああ、オレにチャンスはなくなった」（同サイトより）など、相手が中国人でないことを落胆する意見も目立った模様。中には「福原選手はみんなの共通の財産だ。誰であれ妻にすることは許さん」（同サイトより）との過激なコメントもあった。

また、錦織選手に対してはさぞかし憤慨していると思いきや、「彼女は王励勤選手が好きという噂があったけど、錦織選手は、王励勤選手にソックリ」「どう見ても、私の夫よりステキ」（同サイトより）と意外に評判は悪くない。福原選手が年上なことについては、心配する意見もあったが「これぐらいの年の差は関係ない」「女性が年上のカップルのために、がんばれ！」（同サイトより）などの応援コメントが多かった。

福原選手の父・武彦さんも「恋人かどうか分からない。ただお手々つないで歩いていたのかも。親として心配がないこともないが、ほほえましい部分もあるんじゃないかな。2人とも競技をしっかりやって、プラスになるなら」（フライデーより）と寛容な心を示したという錦織選手との熱愛。磁器人形を意味する「瓷娃娃（ツーワーワー）」の愛称で福原選手に親しんでいる中国のファンにも、おおむね“容認”されたようだ。