三浦春馬主演の「ブラッディ・マンデイ」、初回2時間SPは11.4%に。

2008/10/14 16:01 Written by Narinari.com編集部

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最凶最悪のウイルステロに立ち向かう天才ハッカーを描く、三浦春馬の連続ドラマ初主演作「ブラッディ・マンデイ」(TBS系)。10月11日に初回の2時間スペシャルが放送されたが、その視聴率は11.4%と苦しい船出となってしまった。TBSの土曜20時枠の作品としては、前クールの「恋空」(初回5.6%)を大きく上回っているものの、さらにその前の「ROOKIES」(初回12.2%)を下回る結果となっている。

「ブラッディ・マンデイ」は「週刊少年マガジン」に連載されている同名マンガが原作。スケール感のある原作を映像化するにあたり、テレビの枠組みにとどまらず、映画のような作品を目指すため、制作には東宝が携わっている。実際、初回の放送を見た視聴者からは、「ロケが多くてお金がかかってそう」「映像の質感に安っぽさがない」「ストーリー展開のテンポが良い」など、TBSと東宝の23年ぶりのタッグはそれなりに高評価を得ているようだ。

その一方で、ハッカーやコンピュータという一般にはなじみにくい題材のため、ある程度の知識を持っている人からすると、ハッキングシーンや登場する機材の「嘘くささ」が目に付くとの指摘もある。この点に関してはゴールデンタイムに放送されるドラマということを考えれば、ある程度の簡略化は仕方のないところ。制作サイドも専門的になりすぎず、デフォルメしすぎずの、ギリギリのバランスを模索しての結果なのだろう。

視聴率が苦戦した要因はいろいろと考えられるが、そもそも論として、「TBS系土曜20時枠の視聴率の獲りにくさ」が挙げられる。裏番組に高視聴率番組の「めちゃ2イケてるッ!」(フジテレビ系)が放送されているだけでなく、この時間帯にドラマを観るという習慣がまだ定着していないことも不利な状況だ。「ROOKIES」の成功で定着しかけた視聴者を、「恋空」の失敗で逃したという、TBSの自滅とも言える編成の影響を「ブラッディ・マンデイ」も受けてしまったとも言える。

また、「ブラッディ・マンデイ」は土曜20時という浅い時間帯で放送する内容なのかとの疑問の声も少なくない。初回の放送は2時間スペシャルだったこともあり、さらに浅い19時台からのスタートだったが、冒頭からバタバタと人が死ぬシーンや、吉瀬美智子のお色気シーンなど、メインターゲットの視聴者層にとっては「家族と観ると気まずい」内容が盛り込まれていた。これがもし21時台や22時台に放送されていれば、違った結果となったかもしれない。

とはいえ、作品の内容に関しては前向きな評価も多く、「ROOKIES」と同様、回を重ねていくごとに視聴率を上げる可能性はある。今後、どのような視聴率推移をたどるのか、注目しておきたいところだ。

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