キン肉マンが吉野家を裏切った? すき家&なか卯コラボの真相は。

2008/08/28 15:06 Written by Narinari.com編集部

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連載開始から29(にく)年を迎え、さまざまなグッズやキャンペーンを展開している「キン肉マン」と、ゼンショー(すき家&なか卯)のコラボが8月28日から始まった。「キン肉マン祭り」と名付けられたこのコラボ、すでに雑誌広告やテレビCMも露出しているが、それを見たファンの中には「あれ、キン肉マンの牛丼って吉野家じゃなかったっけ?」との疑問の声が相次いでいる。特に子どもの頃にアニメを見ていた世代では、「キン肉マンが吉野家を裏切った!」と感じている人も少なくないようだ。

「キン肉マンの牛丼=吉野家」説の根拠となっているのは、「キン肉マン」の作中に、頻繁に「吉野屋(※『家』と『屋』が異なる)」が登場していたから。そのため、「キン肉マン」の好物である牛丼は吉野家のものだと、何の違和感もなく受け入れている人が多い。また、「キン肉マン」のアニメにもたびたび登場する「♪牛丼一筋300年、早いの、美味いの、安いの〜」の歌も、昔の吉野家が使用していたCM曲「♪牛丼一筋80年〜」を連想させるものだった。

さらに、2003年10月に放送された「トリビアの泉」(フジテレビ系)では、「吉野家から作者のゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)に、桐箱に入れられた名前入りの丼と湯飲みが送られた」というエピソードが紹介されている。こうしたことから、多くのファンが「キン肉マンの牛丼=吉野家」だと信じて疑わなくとも、何ら不思議ではないわけだ。

でも、実は「キン肉マンの牛丼」は吉野家のものではない。これは作者が雑誌のインタビューなどで公式に発言しているもので、実際には連載開始当時、ゆでたまご両氏の出身地である大阪を拠点としていたなか卯の牛丼をイメージしたのが「キン肉マンの牛丼」だったという。

最近はなか卯を意識しているのか、「週刊少年ジャンプ」の創刊40周年を記念して掲載された(6月16日発売号)「キン肉マン」の特別読み切りの中では、明らかになか卯のものと思われる牛丼が登場している。

長い年月を経て、ようやく「キン肉マンの牛丼=なか卯」が現実のものとなった今回のゼンショーとのコラボ。さまざまなグッズがもらえるキャンペーンは1か月間の期間限定なので、ファンの人はお早めに。

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