ZEEBRAが音楽業界に激怒、ラップ調コメントを「YouTube」に投稿。

2008/06/02 15:16 Written by コジマ

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世界最大規模を誇る音楽の祭典「MTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)」の日本版として、2002年に始まった「MTVビデオ・ミュージック・アワード・ジャパン(VMAJ)」。第7回を迎えた今年も、5月31日にさいたまスーパーアリーナで盛大な授賞式が開かれた。

今年の主要部門は、最優秀男性アーティストビデオ賞をニーヨの「ビコーズ・オブ・ユー」、最優秀女性アーティストビデオ賞をファーギーの「ビッグ・ガールズ・ドント・クライ」、最優秀グループビデオ賞をm-flo loves 日之内エミ&Ryohei&Emyli&YOSHIKA&LISAの「love comes and goes」、最優秀新人アーティストビデオ賞を秦基博の「鱗(うろこ)」がそれぞれ受賞。最優秀ビデオ賞には、EXILEの「I Believe」が輝いている。EXILEは最優秀アルバム賞(『EXILE LOVE』)、最優秀カラオケソング賞(「時の描片〜トキノカケラ〜」)とともに3冠を達成した。

そのEXILEやファーギーをはじめ、絢香、マライア・キャリー、ネリーらがライブパフォーマンスを行い、U2のボノやパリス・ヒルトンなど海外からも多くの有名人が参加して授賞式を盛り上げた。その中でプレゼンターとして出演し、最優秀ヒップホップビデオ賞にもノミネートされていたラッパーのZEEBRAが、MTV VMAJ 2008で感じた音楽業界への怒りを込めたラップ調コメント動画を「YouTube」に投稿し、話題を呼んでいる。

投稿されたコメントの内容は、以下のとおり。

Yo Yo Yo! 調子はどう?
オレがZEEBRA the illskill
これがfirst time ever
「YouTube」にいきなりダイレクトで生で挿入! Yeah
先ほど行ってきたMTV AWARD、オレ一言マジ言わせてもらうぜ
いままでどんだけマジ日本の音楽業界、
いろんなヤツらが本気でやってきたと思ってんだよ
You don't know shit, man?
You talk to the funking sponsor
all the bull shit rap you wanna push
誰が状況を作ってんだ!
誰が音楽業界作ってんだ!
誰が音楽やってんだ!
That's musician motherfucker!
スポンサーと話す時間があってオレと話す時間がねえんだったら
Fuck all you, bitches!

最優秀ヒップホップビデオ賞を逃したことではなく、どうやら主催者のMTV JAPANが自分を含めたミュージシャン側をないがしろにし、スポンサーとばかり話していたことに憤りを感じている模様。口調からも、かなり強い怒りを抱いていることが分かるのだ。

コメント欄には200件以上が投稿されており、「スポンサーだとかレコード会社の利権で賞が決まるんだったらやらない方がマシ。文句言ったら業界から完全に干されるから、ある意味これは勇気あると思う」と称賛する声もあるものの、英語混じりなうえに怒りの焦点がどこにあるのかを明言していないことから、「普通にしゃべってくれたほうがいいのでは」「なにかに抗議してるようだけど、こんなところで英語混じりの乱れた日本語でせずに、直接会ってきちんと日本語でしゃべった方が気持ちが伝わると思いますよ」などの意見も寄せられている。

実際にMTV VMAJの舞台裏で何が起こったのか分からないが、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」主催者がライバルフェスとの水面下の争いを暴露したことも含め、ミュージシャンやファンを無視した業界の状況は、ぜひとも改善して欲しいところだ。

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