アントニオ猪木が映画初主演、今夏撮影開始の辻仁成監督の新作で。

2008/05/28 16:20 Written by Narinari.com編集部

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その人生哲学や生き様に共感するファンが多い、言わずと知れたプロレス界のカリスマ・アントニオ猪木。近年はバラエティ番組などにタレント的に出演することも珍しくないが、芥川賞作家の辻仁成監督が5年ぶりにメガホンを執る新作「アカシアの花の咲き出すころ−ACACIAー」(今夏撮影開始)では本格的な役者業に進出することが決定している。同作は辻仁成監督がアントニオ猪木をイメージして書き下ろした脚本を元に製作される、アントニオ猪木にとっては初めての主演作だ。

現在までに明かされている「アカシアの花の咲き出すころ−ACACIAー」のストーリーは次のとおり。

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孤独な初老の男と、ひとりの少年が出会った。
他人に心を許さない少年が、この男にはなぜか素直に振る舞うことができた。
函館の海と、咲き誇るアカシアに見守られ、古びた団地で束の間、親子のように暮らすふたり。
かけがえのない時間を過ごすうちに、それぞれが本当の家族と再会し、
向き合えなかった現実を受け止め、過去の痛みを乗り越える勇気をいつしか手にする。
嘘のないふたりの絆が、そこにはあった。
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アントニオ猪木が演じるのは主人公の「孤独な初老の男」。かつて「大魔神」のリングネームで活躍した悪役覆面レスラーが年を重ね、現在は団地で孤独な一人暮らしをしているという設定のアントニオ猪木と、いじめられっ子の小学生タクロウの心の交流を描く作品だ。別れた妻役に石田えり、タクロウの父役に北村一輝の出演が決定している。

「役者・アントニオ猪木」のイメージが湧かないという人も少なくないが、過去にもアントニオ猪木は映画やドラマへの出演経験を持つ。例えば1978年に公開された「がんばれ!ベアーズ」シリーズの第3弾「がんばれ!ベアーズ大旋風」にはベアーズナインとプロレスをする本人役で出演したほか、大ヒットCG作品の実写版「スキージャンプ・ペアーRoad to TORINO 2006ー」へも本人として出演。また、今年の「冬ドラマ」として放送された「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(TBS系)でも、稲垣吾郎が所属していたレスリング部の顧問という設定で出演している。

ただ、本格的な演技となると未知数。アントニオ猪木が「孤独な初老の男」という難役をどう演じるのか、注目したい作品だ。

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