18歳でがん告知受けたバレーボール元日本代表、横山友美佳さん自伝。

2008/05/18 12:01 Written by Narinari.com編集部

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日本の女子バレー界を担う人材として将来を嘱望されたものの、今年4月、21歳の若さでこの世を去った選手がいる。横山友美佳さん。北京五輪への出場を夢見ていた18歳の時にがん告知を受け、約3年に渡り闘病生活を続けた選手だ。そんな横山さんの手記が、一冊の本になった。マガジンハウスが「明日もまた生きていこう十八歳でがん宣告を受けた私」を5月22日に発売する。価格は1,365円(税込み)。

小学3年生からバレーボールを始めた横山さんは、中学時代から注目される選手だったが、その名が全国的に知られるようになったのは、高校バレーの強豪校・下北沢成徳高校(旧成徳学園)での活躍が大きい。現在開催中の北京五輪最終予選にも日本代表として出場している木村沙織選手(下北沢成徳高校の 1学年上の先輩)と共に春高バレーで活躍し、高校1年のときには準優勝を経験。このときの春高バレー公式サイトでは「注目プレーヤー」にピックアップされ、「高校女子最長身の高い打点を武器に、王者・成徳のニューエースとして代々木に初登場。まだまだ未完成であり、将来が大いに嘱望される」と大きな期待が寄せられていた。

そして、高校2年で日本代表に選出。試合への出場はなかったものの、2004年のワールド・グランプリではチームに帯同し、日本代表のユニフォームに袖を通した。だが、2005年3月8日、全日本合宿への参加連絡の日に横紋筋肉腫(悪性のがん)であることが判明。高校を退学し、闘病に専念する。そして入院中も勉強は続けた横山さんは、早稲田大学教育学部への合格も果たしたが、入学後わずか半年で病状が悪化。再び闘病生活に入り、今年4月に永眠した。

この闘病生活中に横山さんが感じた悔しさや生きる希望などをつづった手記が「明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私」だ。手記の出版は、病床の横山さんの「最後の夢」だったという。

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