「ソースの2度漬け」は本当に危険、米学生の研究結果が発表される。

2008/02/06 17:17 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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もうすでに放映は終わったものの、今でも再放送で人気を集めるコメディー・ドラマ「Seinfeld」(邦題は「となりのサインフェルド」)。マンハッタンに住むコメディアンの主人公とその友人たちのドタバタを描いた、一話完結の30分ドラマなんですが、ウォール真木は正直あんまり好きじゃなかったです。なんでかというと登場人物全員が、本当に間近にいた場合「絶対にウザったい」キャラばっかりだったから(笑)。

特にジョージ・コスタンザという登場人物が苦手でした。短気でずる賢く、卑屈な上に挑戦的……。見た目もただの中年のおっさんといった感じで、魅力ゼロです(笑)。でもその彼が一躍有名にしたコンセプトがあります。それは「ダブル・ディッピング」。食べ物をほかの人と共有するソースに、口をつけた後でも何度も浸す……という行為ですが、これは日本で例えるなら串カツの「2度漬け」にあたりますね。とあるシーンで、パーティに出席したジョージが、トルティーヤ・チップスをサルサ・ソースに何度もつけて食べているのを目撃した男性に、

「口の中のばい菌が、ソースに移るじゃないか!」

と咎められ、それでも引かずに、

「細かいこというな!」

とさらにその行為を繰り返して、結局大喧嘩に発展する……というのがあったのです。このストーリーはその後、「ダブル・ディップ」という言葉と共に、同番組で一番知られているエピソードのひとつとして、今でも語り草になっております。

ところでこの「ダブル・ディップ」が本当にどこまで不衛生なのか科学的に証明しようと、クレムゾン大学(米サウスカロライナ州)の学生グループがプロジェクトを立ち上げ、このたびその研究結果を発表したのです。

それによると2度漬けを繰り返したディップでは、そうでないディップよりも10,000倍もバクテリアが増えていたそう。10,000倍って、アナタ……。これは確かに驚きの結果です。学生らを指導した担当教授も、

「最初はもっと少ないと思っていたのですが、これは驚き。パーティでの2度漬けは、その場にいた人全員とキスをするのと同じような行為」

とコメントしているそう。

それにしても今回の研究を実施した学生たち。自分たちの研究にここまで注目が集まったことに驚いているかも。でも世間に与えたこの「功績」を糧に、これからもまた面白い着眼点でいろいろリサーチをして、将来有名な科学者になったりしてね。

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