書店担当者らが選ぶ「マンガ大賞2008」ノミネート12作品を発表。

2008/01/25 17:26 Written by モノメトロ編集部

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政府が国際文化戦略に組み込むなど、近年は社会的地位が向上しているマンガ。2006年に発表された文化庁主催「日本のメディア芸術100選」にも1部門が設けられ、「スラムダンク」や「ドラゴンボール」など25作品が選出されている。こうした中、「思わず人に勧めたくなる」という身近なコンセプトでマンガを表彰する「マンガ大賞」(マンガ大賞実行委員会主催)が開設され、2008年のノミネート作品が発表された。最新刊が8巻までという制限の中で、アニメも大ヒットした「もやしもん」(石川雅之)や、日本のメディア芸術100選にも選ばれた「よつばと!」(あずまきよひこ)、吉田秋生の最新作「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」など12作品が候補となっている。大賞決定と授賞式開催は3月末の予定だ。

「マンガ大賞」は、「このマンガはこんなに面白いよ!」と伝えることをコンセプトに、書店のマンガ担当者を中心に各界のマンガ好きが選考委員となって大賞を決定するもの。運営はすべてボランティアで行われている。

対象となっているのは、2007年1月1日〜12月31日に単行本が出版された最大巻数が8巻までの作品。8巻までとしたのは、週刊連載でも2年かかるので人に勧めたいマンガの面白さは発揮されており、それ以上ではすでに世間に知れ渡っているため。また、8巻以上では気軽に手に取れないなど、あくまで「人に勧めること」を基準とした。

一次選考では選考員が各自最大5作品を挙げ、得票数の多かった作品を「ノミネート作品」として発表。当初は10作品の予定だったが、同得票数の作品があったため最終的に12作品が候補となった。ノミネート作品は以下のとおり。よしながふみが、「大奥」「きのう何食べた?」「フラワー・オブ・ライフ」の3作品で候補となっている。

[マンガ大賞2008 ノミネート作品]
「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」 吉田秋生
 最新1巻、小学館「月刊flowers」連載中
 第11回文化庁メディア芸術祭優秀賞

「大奥」 よしながふみ
 最新3巻、白泉社「MELODY」連載中
 第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回文化庁メディア芸術祭優秀賞

「岳」 石塚真一
 最新5巻、小学館「ビックコミックオリジナル」連載中

「きのう何食べた?」 よしながふみ
 最新1巻、講談社「モーニング」連載中

「君に届け」 椎名軽穂
 最新5巻、集英社「別冊マーガレット」連載中
 宝島社「このマンガがすごい!」2008年版オンナ編1位

「皇国の守護者」 原作: 佐藤大輔、漫画: 伊藤悠
 全5巻、集英社「ウルトラジャンプ」連載終了

「とめはねっ! 鈴里高校書道部」 河合克敏
 最新2巻、小学館「週刊ヤングサンデー」連載中

「夏目友人帳」 緑川ゆき
 最新4巻、白泉社「LaLa DX」連載中

「ひまわりっ 〜健一レジェンド〜」 東村アキコ
 最新6巻、講談社「モーニング」連載中

「フラワー・オブ・ライフ」 よしながふみ
 全4巻、新書館「月刊ウィングス」連載終了

「もやしもん」 石川雅之
 最新5巻、講談社「イブニング」連載中

「よつばと!」 あずまきよひこ
 最新7巻、メディアワークス「月刊コミック電撃大王」連載中
 第10回文化庁メディア芸術祭優秀賞、日本のメディア芸術100選

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