前クールの「2007年秋ドラマ」として11月3日からスタートしたフジテレビ系の深夜ドラマ「SP」。23時台という、ほかの連続ドラマに比べると視聴率の獲りにくい時間帯にも関わらず、これまで放送された10回分の平均視聴率は15.0％と高水準で、「秋ドラマ」の平均視聴率ランキングでは、21.9％の「ガリレオ」（フジテレビ系）、16.7％の「医龍 Team Medical Dragon2」（同）に次ぐ堂々の3位に位置しているなりよ。26日に放送される最終回は、どこまで視聴率を伸ばすことができるのかに注目が集まるなりね。

そんな視聴者からの評判がよい「SP」が、4月にスペシャル版としてゴールデンタイムで放送されることが決定したなり。フジテレビ23時枠のドラマのゴールデン進出は、最終回が3時間スペシャルとして放送された「ライアーゲーム」に続く2度目の快挙。23時枠は昨年から新設されたドラマ枠なのでまだ例は少ないなりが、この枠でヒットした作品はゴールデンでスペシャル版が放送されるという流れが出来つつあるようなりよ。

4月5日の21時からの放送を予定している「SP」のスペシャル版は、11〜1月までの3か月に放送された全11話を再編集したものに、最終回では描かれない「秘密」を新たに追加。すでに新しいストーリー部分の撮影も終え、編集作業に入っているというなり。

全くの新作ではなく、こうしたドラマの再編集をスペシャル版として放送する「お手軽」な手法には批判的な声も少なくないなりが、フジテレビの高井一郎プロデューサーは「初めてごらんいただく方にも、レギュラーを見ていただいた方にも楽しめる新構成になっています」（サンケイスポーツより）と、連続ドラマ版を観た視聴者にも満足できると強調しているなりよ。

「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が総監督、直木賞作家の金城一紀が脚本、映画やドラマで目覚ましい活躍を見せるV6の岡田准一が主演と、もともとの素材が良いだけに、映画化の噂もチラホラと出ている「SP」。スペシャル版の視聴率如何によっては映画化が決定する……なんてこともあるかもしれないなりね。「SP」ファンも、連続ドラマ版を見逃してしまった人も、要チェックなり。