「週刊モーニング」と「週刊ヤングジャンプ」の表紙に異例の「事件」。

2007/11/29 14:46 Written by コ○助

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「クッキングパパ」や「専務 島耕作」、「ピアノの森」「ジパング」などの人気連載を抱える講談社のマンガ誌「週刊モーニング」。かたや充実のグラビアや、「キャプテン翼 GOLDEN23」「孔雀王 曲神紀」「夜王」「GANTZ」などの人気連載を抱える集英社の「週刊ヤングジャンプ」。ともに木曜日に発売される週刊マンガ誌というライバル関係の2誌なりが、双方に作品を描いているマンガ家がいるなりよ。そのマンガ家は、「スラムダンク」などでおなじみの井上雄彦。「週刊モーニング」では宮本武蔵の生涯を描いた「バガボンド」を、「週刊ヤングジャンプ」では車椅子バスケットボールを描いた「リアル」を連載しているなりね。

どちらも人気があり、読者から高い支持を得ている作品ではあるなりが、今週発売の「週刊モーニング」と「週刊ヤングジャンプ」では、双方の作品がそれぞれ表紙を飾るという、インパクトのある状況が生まれているなりよ。確率的には「偶然一緒になる」ことも有り得なくはないなりが、あまりないケースなのは確かなりね。そして、どちらの表紙にも「事件。」と、この「一致」のワケを示唆するような一言が書かれているなりよ。

実はコレ、「週刊モーニング」と「週刊ヤングジャンプ」が出版社の垣根を越えて行ったコラボ企画だったなり。「バカボンド」の単行本27巻「リアル」の単行本7巻が同日発売(11月29日)であることもあり、ともに手を組んで井上雄彦を盛り上げていこうという、両誌の話し合いによって実現した企画だったなりね。今回の表紙でのコラボにとどまらず、スペシャルサイトも立ち上げてプロモーションを展開するなど、両社とも非常に力が入っているなりよ。

ちなみに、この手の出版社の垣根を越えたコラボ企画で最近話題になったものに、「天才バカボン」の誕生40周年記念で発売されたベスト本があるなり。これは「天才バカボン」が講談社の「週刊少年マガジン」と、小学館の「週刊少年サンデー」で連載を行っていた時期があることから、ベスト本は講談社版と小学館版の2冊が発売された(内容は異なる)というもの。表紙のテイストを揃え、2冊を並べると表紙の絵がくっつくという、遊び心のある企画だったなりよ。

マンガ家を軸にして、ライバル関係にある出版社がコラボするこの流れ、今後、定着していくかもしれないなりね。

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