10代の頃はトップアイドルとして君臨し、CMやドラマ、歌手活動と幅広い活躍を見せていた広末涼子。でも、1998年に早稲田大学へ入学したあたりから妙なバッシングの風が吹き始め、2002年頃からは映画舞台挨拶での突然の号泣や、唐突に独りでタクシーに飛び乗って海に向かった話など、「奇行」報道が相次いだなりよね。2003年には「女優業に専念する」との理由で早稲田大学を中退。その直後にモデルでファッションデザイナーの岡沢高宏と結婚するなど、本業の女優としての側面よりも、周辺の話題ばかりが目立つようになり、年を追うごとに評価を下げて行ったのは皆さんもご存じのとおりなりよ。

結婚後、しばらくは芸能活動を休んでいたなりが、2005年にフジテレビ系ドラマ「スローダンス」で女優復帰。平均視聴率は16.8％と数字は決して悪くはなかったなりが、広末涼子は妻夫木聡と深津絵里の陰に隠れ、それほど強い印象を残すことができず、連続ドラマへのレギュラー出演はこれが最後となっているなり（2007年11月現在）。「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」をはじめとする映画、資生堂の「TSUBAKI」やコカ・コーラの「からだ巡茶」のCMにも出演しているので、決して売れなくなっているというわけではないなりが、10代のトップアイドルの時代に比べると、勢いのようなモノは感じられなくなっているのは確かなりよ。

そんな広末涼子が9月から、「FREAK-WEB」なるサイトで動画連載を始め、一部で話題になっていたなり。そのタイトルは「広末ベーカリー」。内容は「広末涼子がパン作りに挑戦しま〜す！」というゆるいもので、パン作りを教えてくれる先生と共に、ひたすらパンを作っていく……と、「アイドルが○○やってみました」的なノリなりよ。なぜこのメジャーなサイトというわけでもない「FREAK-WEB」で広末涼子が動画連載をやっているのか、なぜ広末涼子がパンなのか、そのあたりの疑問に答えてくれる情報も特に盛り込まれておらず、謎は深まるばかり。ファンやネットユーザーの間では、初回放送時から疑問の声が上がっていたなりね。

あれから2か月近くが経ち、現在もまだ動画連載は続いているなりが、アメーバニュースはこの番組に対する「芸能関係者」の意見として「意図がよくわからない。なぜパンなのか。ひねりがないのはなぜなのか。自暴自棄になっているのでは？」とのコメントを紹介しているなりよ。「FREAK-WEB」のほかの連載陣を見ると「戸田恵梨香のお散歩日和」（動画）、「酒井若菜診断室リターンズ」（ブログ）、「くになかSCHOOL」（動画。国仲涼子）と、それなりの連載陣を抱えているのでオファー自体は悪いモノではなかったのかもしれないなりが、どうにも企画内容がいただけないのは確か。自暴自棄は言い過ぎにしても、かつてほど仕事を選ぶことができない状況にはあるのかもしれないなりね。

まあ、広末涼子にしてみれば、子どももできて、「ママさんタレント」への転身を図る意味でも、「広末ベーカリー」で家庭的なイメージを作ろうという狙い……との見方もできなくはないなりか。とにもかくにも、百聞は一見にしかず。「広末ベーカリー」をまだ見たことない人は、ぜひ一度チェックしてみてくださいなり。広末涼子がこの動画連載をやる「意味」が何なのか、少し考えさせられるなりよ。