数ある映画のジャンルの中でも、特に人気の高いアクションもの。映画という虚構の世界だからこそ成立する、人間技とは思えない華麗なるアクションの数々に魅了される人は多いなり。コ○助も世代的にアーノルド・シュワルツェネッガー、シルベスター・スタローン、ブルース・ウィリス、ハリソン・フォード、トム・クルーズ、ジャッキー・チェンら、ハリウッドや香港のアクションスターが全盛期を迎えていた80〜90年代に青春期を過ごしたこともあり、アクション映画は好んで見るジャンルのひとつなりね。

そんなアクションスターたちに序列を付け、世界から25人を選抜しようという企画が、米国のエンターテインメント雑誌「Entertainment Weekly」で行われたなり。この手の企画はそう珍しいものではなく、また、企画ごとに選抜の基準が異なるのでこれがすべてではないなりが、日本で人気の（かつ評価されている）スターと、米国での人気の温度差が垣間見られるのは面白いなりよね。どのような序列になっているのか、覗いておくと。

◎「Entertainment Weekly」誌が選ぶ「尊敬すべきアクションスター25人」
1位　ブルース・ウィリス（ダイ・ハード 1988年）
2位　シガニー・ウィーバー（エイリアン 1986年）
3位　ハリソン・フォード（レイダース 失われたアーク 1981年）
4位　メル・ギブソン（マッドマックス2 1982年）
5位　キアヌ・リーブス（マトリックス 1999年）
6位　ラッセル・クロウ（グラディエーター 2000年）
7位　チョウ・ユンファ（新・男たちの挽歌 1992年）
8位　アーノルド・シュワルツェネッガー（ターミネーター2 1991年）
9位　ウィリアム・ホールデン（ワイルドパンチ 1969年）
10位　ピーター・ウェラー（ロボコップ 1987年）
11位　ブルース・リー（燃えよドラゴン 1973年）
12位　マット・デイモン（ボーン・スプレマシー 2004年）
13位　エロール・フリン（ロビンフッドの冒険 1938年）
14位　ユマ・サーマン（キル・ビル vol.1 2003年）
15位　ジャッキー・チェン（酔拳2 1994年）
16位　ジャン・レノ（レオン 1994年）
17位　トム・クルーズ（M:i:III 2006年）
18位　シルベスター・スタローン（ランボー 怒りの脱出 1985年）
19位　バート・ランカスター（真紅の盗賊 1952年）
20位　アントニオ・バンデラス（デスペラード 1995年）
21位　アンヌ・パリロー（ニキータ 1990年）
22位　カート・ラッセル（ニューヨーク1997 1981年）
23位　ショーン・コネリー（007／ゴールドフィンガー 1964年）
24位　スティーブン・セガール（沈黙の戦艦 1992年）
25位　三船敏郎（七人の侍 1954年）

名だたる名優たちの中から、トップに輝いたのはブルース・ウィリスだったなり。年齢的なこともあり、近年はアクション映画からしばらく距離を置いていたなりが、今夏公開された「ダイ・ハード4.0」で見事にアクションスターとして復活。第1作の「ダイ・ハード」に比べるとシナリオも、ジョン・マクレーン刑事（ブルース・ウィリス）のアクションのキレもインパクトがないのは否めないものの、意外と作品の評価は高く、依然「ダイ・ハード」ブランドが健在であることを印象づけたなりよね。今後もブルース・ウィリスがアクションの世界に戻ってくるかは分からないなりが、長年一線で活躍を続け、代表作も評価の高い彼が「最高峰のアクションスター」であることは疑う余地はないなり。

意外に感じるのは、全盛期には日本で絶大な人気を誇っていたトム・クルーズが、この企画ではそれほど評価されていないように見えること。世界各国での興行的な数字では群を抜いているトム・クルーズなりが、マット・デイモンやジャン・レノよりも「下」の評価となっているなりね。また、シガニー・ウィーバーやチョウ・ユンファ、ピーター・ウェラーら、ひとつの作品が強烈なインパクトを残しているアクションスターが高く評価されているのも、この企画の特徴と言えそうなりよ。

ちなみに、中国や香港のメディアからは、ジェット・リーが25人に選ばれなかったことに疑問や不満の声が上がっているようなり。レコードチャイナによると、この25人の選出基準は「優秀なアクションスター」ではなく、「国際的な影響力」を重視しているからだそう。確かに、ジェット・リーのアクションのキレは凄まじいなりが、出演作は「B級」に近いテイストの作品が多く、「国際的な影響力」という意味ではちょっと弱いかもしれないなりね。

皆さんが「尊敬すべきアクションスター」を選ぶとしたら、誰を挙げるなりか？