日本の「国民食」とも言えるラーメンだけに、その好みは人それぞれ。「醤油ラーメンが好き」「魚系の出汁が好き」「太麺が好き」など、ラーメンの好みにはいくつかのベクトルが存在するため、100人いれば100通りの好みがあると言っても良いほどなりよ。そのため、いかに繁盛店・有名店と呼ばれるような店であっても、どうしても好き嫌いは分かれるもの。「誰もが美味しいと思うラーメン」は存在し得ないという人もいるほど、実に奥深い料理なりよね。

そんなラーメンの世界には、いくつか熱狂的なファンを生む個性的なラーメンがあるなり。コ○助やコジマが愛して止まない「二郎」はその代表格。味はもちろんなりが、その豪快な盛りや、パンチの効いた太麺、そして注文方法に至るまで、ハマる人は永遠にハマり、ハマらない人は絶対にハマらないという、両極端なラーメンとしても知られているなりよ。ネットでは「二郎」に関するコミュニティが盛り上がりを見せる一方で、「二郎」を受け付けなかった人たちが「攻撃」をするという、なにやら不穏な対立の構図がしばしば見られるほど、良くも悪くも人々の関心を呼ぶ個性的なラーメンなりね。

同様に、「天下一品」も熱狂的なファンを抱えるラーメンのひとつ。京都発祥で、いまや北は盛岡から南は熊本、さらにはハワイにまで店舗を展開する巨大チェーンなりが、そのドロドロの「こってり」なスープはやはり好みが極端に分かれるところなりよ。コ○助はもちろん大好きで、超が付くほど愛しているファンの一人。「天下一品」の「こってり」をしばらく食べていないと禁断症状が出てしまうほどなり（笑）。

でも、たまに「天下一品」未体験の友だちを連れていくと、何人かに1人は「受け付けない」というリアクションが返ってきてしまうもの。恐らく「天下一品」のファンが一度や二度は必ず経験することなりが、これも強烈な個性の証と、ある程度は諦めざるを得ないところなりよ。

さて、そんなインパクトの強いラーメンの「天下一品」なりが、8,500人以上が参加するmixiのファンコミュニティ「天下一品こってりラーメン」に、6月20日、「こってりを受け付けないのは75人に1人？」なるスレッドが立ち上がったなり。その内容は、愛媛・松山のある店舗で出されたメニューの注意書きに「約七十五人に一人の割合で残念ながらスタミナスープを体質的に受け付けないお客さまがいらっしゃるようです」と書かれていたという報告。これを受けて、「○○の店舗では見かけませんでした」との全国からの報告が相次いだなりが、どうも西日本の一部でしか見られないようで、しかも「約七十五人に一人」の根拠が何なのかは謎のまま、誰も答えが分からない状態が続いているなりね。

そこで、「天下一品」を愛するコ○助も気になってしまったので、「約七十五人に一人」はどのような根拠で弾き出された割合なのか、直接「天下一品」に問い合わせてみたなり。

◎「天下一品」を受け付けない人の割合が「約七十五人に一人」について
・この注意書きが記載されたメニューがあるのは中国・四国地方の数店舗のみ。
・この割合の根拠は十数年前、中国地方のある店舗の店長が、実感として得た数字を基に書いたもの。
・「こってりスープ」が口に合わない際には、商品を取替えさせていただく、という趣旨で書いたもの。
・この注意書きの内容は、近々変更する予定。

なるほど、この割合の根拠は統計値ではなく、中国地方のある店舗の店長の感覚値だったなりね。ファンとしては「こってり」を受け付けないのが「約七十五人に一人」くらいなら嬉しいなりが、正直なところ、コ○助の経験からするともう少し多い印象なりよ。それはmixiのコミュニティでも同じような印象を持つ人が多いので、間違いなさそうなりね。

とはいえ、本当にハマる人は永遠にハマる「天下一品」の「こってり」ラーメン。まだ未体験の人は、ぜひ一度は試してみて欲しいなりよ。ほかでは決して味わうことのできない、唯一無二の超個性派、試してみる価値はあると思うなり。

ちなみに。もともと「こってり」が好きな人には朗報が。先日、オーマイニュースが報じたところによると、東京の水道橋西口店には裏メニューとして「超こってり」が存在しているというなり。「味は、通常の『こってり』が、文字通り濃厚になっている。色も茶色が濃い」「創業間もないころの味を再現したもの」「水道橋西口店の店長は元京都本店の従業員なもので、より濃厚だった時代のこってりラーメンを知っていることから、ながく天下一品を愛してくださっている方へのサービスとして販売している」（オーマイニュースより）のだそう。ほかにも2店舗ほど「超こってり」を提供するところがあるようなので、「天下一品」ファンの人はぜひ探してみてくださいなり。コ○助は水道橋西口店にすぐに行かなくては！