世界でも有数の経済誌である米誌フォーブス。毎年発表する「世界長者番付（The World's Billionaires）」で有名だけど、先日発表した「日本の富豪40人」のほか、「スポーツ選手長者番付」や物語などの登場人物を対象にした「架空の富豪15人」など、面白いランキングを多数発表しているのだ。

今回、同誌が発表したのは、米国で活躍する有名人の収入、メディアへの露出度などに基づいた「有名人100人番付（The Celebrity 100）」。俳優からスポーツ選手、ミュージシャンまでさまざまな有名人を対象に、総合的にランキングしているのだ。

マドンナやローリング・ストーンズ、ブラッド・ピット、ジョニー・デップなど並み居る超有名人を退けて1位になったのは、日本での知名度があまり高くないオプラ・ウィフリー。超高視聴率を誇るトーク番組「The Oprah Winfrey」の司会者で、米国の女性版タモリといったところなのだ。ケーブルテレビ局や出版社を経営しており、貧困層出身ながら米国内で最も資産のある黒人となっているのだそう。

その証拠に、年収は驚きの2億6000万ドル（約321億円）。「スポーツ選手番付」で毎年1位になっているタイガー・ウッズが1億ドル（約123億円）、年収部門で2位のスティーブン・スピルバーグ監督でも1億1000万ドルなので、ダントツの1位なのだ。女優としてもアカデミー賞ノミネート経験もあるほどのマルチタレントで、テレビ露出部門とウェブ露出部門でも1位、雑誌露出部門でも7位となっているのだ。

スポーツ界のトップは総合2位のタイガー・ウッズ。年収は前述のとおりで、年収部門では映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、スピルバーグ監督に次ぐ4位。テレビ露出部門と雑誌露出部門で3位、ウェブ露出部門は16位となっているのだ。スポーツ界ではこのほか、レアル・マドリード最後のシーズンを有終の美で飾ったデヴィッド・ベッカムが総合15位、今年の「スポーツ選手番付」で3位になったプロゴルファーのフィル・ミケルソンが総合16位、米バスケットボール協会（NBA）今季得点王のコービー・ブライアントが総合23位となっている。

音楽界のトップは総合3位のマドンナ。さすがライブ興行収益世界一なのだ。年収部門では4人ひとくくりとなったローリング・ストーンズ（総合4位）に負けたものの、雑誌露出部門で1位、ウェブ露出部門で2位など、メディア露出部門で上回ったのだ。このほか、エルトン・ジョンが総合7位、ラップ界の帝王にしてビヨンセとの結婚が秒読みと伝えられているジェイ・Zが総合9位となっている。

俳優部門では、ジョニー・デップ（総合6位）に年収部門で差を開けられながらも、他の部門で得点を伸ばしたブラッド・ピットがトップに。アンジェリーナ・ジョリーと勝ち取った総合5位なのだ。そのアンジェリーナ・ジョリーは総合14位で、ほかに、こちらもメディア露出部門で得点を稼いだトム・クルーズが総合8位、トム・ハンクスが総合11位、面白いところでは、人気ドラマ「グレイズ・アナトミー」の出演者たちが団体で総合12位となっているのだ。

また、テレビ露出部門2位、雑誌露出部門2位、ウェブ露出部門5位とメディア露出が軒並み高かったビル・クリントン前米大統領は、年収部門で90位（700万ドル）だったため総合で55位にとどまったのだ。

こうした有名人を総合的に評価するランキングを日本でも行ったら、誰が上位に来るだろうか。北野武やタモリ、松本人志ら芸能人と、イチローや松坂大輔、佐藤琢磨らスポーツ選手との比較もみてみたいし、ローリング・ストーンズのように一丸となったスマップが何位に入るのかも楽しみなのだ。


☆有名人100人番付 トップ10　（フォーブス誌調べ）

1. オプラ・フィンリー （司会者・実業家）
2. タイガー・ウッズ （プロゴルファー）
3. マドンナ （ミュージシャン）
4. ローリング・ストーンズ （ミュージシャン）
5. ブラッド・ピット （俳優）
6. ジョニー・デップ （俳優）
7. エルトン・ジョン （ミュージシャン）
8. トム・クルーズ （俳優）
9. ジェイ・Z （ミュージシャン）
10. スティーブン・スピルバーグ （映画監督）
11. トム・ハンクス （俳優）
12. 「グレイズ・アナトミー」出演者 （俳優）
13. ハワード・スターン （ラジオDJ）
14. アンジェリーナ・ジョリー （俳優）
15. デイビッド・ベッカム （サッカー選手）
16. フィル・ミケルソン （プロゴルファー）
17. デイビッド・レターマン （コメディアン・テレビプロデューサー）
18. ボン・ジョヴィ （ミュージシャン）
19. ドナルド・トランプ （実業家・司会者）
20. セリーヌ・ディオン （ミュージシャン）