レーザーディスクの生産が終了、最終プレスは川中美幸の「金沢の雨」。

2007/05/20 14:21 Written by コ○助

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1977年にフィリップスが開発、日本では1980年代初頭からパイオニア主導でプレイヤーが投入されてきたレーザーディスク。当時の映像再生機器の主流だったVHSビデオに比べて、光ディスクならではの「格段に美しい映像」が売りだったなりよね。家庭で映画やアニメなどを楽しむだけでなく、カラオケの映像を収録したいわゆる「レーザーカラオケ」も、配信型カラオケシステムの登場前夜にはヒットしていたなりよ。

でも、当初から「録画ができない」という、規格上のルールが定められていたために、すでに普及していたVHSビデオの使い勝手の良さの前に苦戦。また、レンタル禁止の「販売専用」だったため、消費者は購入するしかレーザーディスクに触れる手段がなかったなりが、ソフト価格は年々下落していったとはいえ、1本あたり5000円近いモノも多く、決して消費者が購入しやすい価格ではなかったなりよ。さらにレーザーディスクのソフトは意外と大きく、場所を取ることも一般家庭への普及を妨げた要因のひとつに上げる人は少なくないなりね。

こうしてなかなか普及の兆しが見えず、モタモタしている間にDVDが登場。「高画質」「レンタルOK」「3000〜4000円台が主価格帯(当初)」「CDと同じコンパクトサイズ」「録画も可能(当初は再生のみ)」と、レーザーディスクの欠点だと言われていた部分をすべてカバーした新たなメディアの登場に、ソフトメーカーはこぞってDVD陣営に「移籍」。レーザーディスクの敗北は決定的なものとなったなりね。

2002年にはパイオニアがレーザーディスクのプレイヤーからの撤退する方針を決めたなりが、その後もラインを大幅に縮小して細々と生産・販売は続けられてきたなりよ。2007年3月には、唯一のディスクプレスメーカーだったメモリーテックがついに製造ラインを廃止。世界中からレーザーディスクが完全に姿を消すことになったなりね。

そして、5月20日。メモリーテックが最後にプレスした川中美幸の「金沢の雨」が記念プレートにされ、本人に手渡されたそう。ひょっとすると、レーザーディスクが表舞台で話題になるのはこれが最後になるかもしれないなり。そう考えると、なにか寂しいものがあるなりねぇ……。

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