1000人が選んだ「好きな四字熟語」、1位に輝いたのは?

2007/05/17 23:56 Written by コジマ

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漢字の持つ機能性の高さと美しさを示す四字熟語。先人の経験がぎゅっと凝縮されているものもあり、その内容はまさに「温故知新」。座右の銘として引用する人も多いのだ。

リズム感が良いのも特徴で、別の言葉に置き換えて遊ぶこともしばしば。1989年には住友生命の「創作四字熟語」の募集が始まっており、世相を反映する優秀な作品がたくさん生まれている。その「創作四字熟語」の2006年度優秀10作品を挙げると、

「全国青覇」(全国制覇)…甲子園で活躍した斎藤祐樹投手の青いハンカチを指して
「虚業無常」(諸行無常)…一時盛んだった企業が上場廃止になったことから
「再就団塊」(最終段階)…定年を迎える団塊世代の再就職が難しいことから
「感無景気」(神武景気)…世間でいわれているほど景気の回復が実感できないことから
「住人怒色」(十人十色)…耐震強度偽装事件から
「結果王来」…紆余曲折を経てWBCで優勝した王ジャパンを指して

となっている。うーん、思わず座布団を差し出したくなる巧さなのだ。

さて、そんな中、オリコンが中高生〜40代の男女1000人を対象に、「好きな四字熟語」についてのアンケートを行った。回答者はみなマジメで、断トツで1位に選ばれたのは「一期一会」だったのだ。その理由として、「出会った分だけ 別れがある。別れを辛いものにしないように 大切にしたい」(40代男性)、「人生においてずっと忘れてはいけない気持ちだと思うから」(20代女性)などが挙げられている。仏教、茶道から派生した言葉なだけに、日本人の心に深く響くようなのだ。

2位はうってかわって「一石二鳥」。理由は「1つのことをやって、2度も味わえるなんて、最高だと思います」(中・高生女性)、「なんかもうけた感じがするから」(20代女性)とのことで、たしかに聞いただけでお得感がある言葉なのだ。「一挙両得」もいいなあ。3位はマジメに戻り、「初志貫徹」が選ばれている。

このほか少数意見として、プロ野球の広島ファンとおぼしき人の「連戦連勝」や、女子中高生の「冠婚葬祭」などが紹介されている。ぼくが選ぶとしたら……「晴耕雨読」がいいかな。実際は「日々更新」なのだけど。


☆好きな四字熟語(オリコン調査)

1. 一期一会
2. 一石二鳥
3. 初志貫徹
4. 切磋琢磨
5. 有言実行

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