本体までの微妙な距離を埋めてくれるリモコン。本来は本体での操作を補助するものだったのだけど、最近はリモコンだけでしか操作できない機能もある。ぼくの家でもビデオ本体で予約できないため、リモコンがないと困ってしまうのだ。

そんなリモコンに関する調査を、シャープとアイシェアが共同で実施した。4月19〜23日に全国の20〜50代810人（男性54.2％）を対象として行われたこの調査では、まず、使っているリモコンの種類について尋ねている。

それによると、テレビに付属しているリモコンの使用率は74.4％。テレビも操作できる他の機器のリモコンや別売りの学習型リモコンがある中、意外に多い数字が示されたのだ。たしかに、テレビ付属リモコンでないと操作できない機能もあるしなあ。それでも、「今後リモコンをこうして欲しい」という要望では「リモコンの集約性」がトップ。やはり1台で全部使えることに対する要望は高いのだ。

こうした意見を反映してか、「リモコン操作で困ったことはありますか？」という質問では、「リモコンが多くて、リモコン置き場に困る」という回答が53.7％で2位だった。AV機器の少ないぼくの家でも、居間にはテレビにビデオ、DVD、コンポ、エアコンがズラリと並んで、狭いテーブルを占領している。これより多い人はどうやって解決しているのだろう。

一方、56％で最も多かった不満は「リモコンがどこにあるか分からなくなる」だった。自分の部屋ではテレビ、エアコン、空気清浄機、照明、パソコンのリモコンがあるのだけど、整頓されている居間と違って本やら書類やらに埋もれてエアコンのものしか手元にない状態。周りに聞くと「置く場所を決めていれば見失うことなんてない」と言われてしまったのだけど、同志が多くて安心したのだ。そういえば、携帯電話や指輪もなくすし、ぼくの部屋はバミューダトライアングルのよう。いや、片づければいいだけなのだけど……。

こちらの意見も「今後リモコンをこうして欲しい」という要望に反映されていて、「リモコンの場所が分かる機能」という意見が3番目に多かった。リモコンが音を発したらいいかも。そのボタンが本体にあっても便利そうなのだ。

調べてみると、「Logicool Harmony 882」というスゴイリモコンがあった。最大15機種が操作でき、画面比の変更も可能。大型カラー液晶も付いていて操作性は高そうだし、充電式なので電池切れの心配もなし。充電器に置くようにすれば紛失も解消できそうなのだ。ただし、価格は3万円ほどするのだけど……。