米タイム誌の「世界の100人」候補者決定、日本から2人がノミネート。

2007/04/26 12:35 Written by コジマ

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米誌タイムが毎年発表している「世界で最も影響力のある100人(The People Who Shape Our World; The TIME 100)」。「芸術家と芸能人」「科学者と思想家」「指導者と革命家」「英雄と先駆者」「起業家と巨人」の5部門から、(米国から見た)各界で最も影響力のある20人ずつが選ばれるもので、昨年は小泉純一郎前首相が日本の政治家で初めて選出されたのだ。

この「世界の100人」は2004年に開始されたもので、今年で4回目。日本からはこれまで、小泉前首相以外に日銀の福井俊彦総裁や経団連の04年に日銀の福井俊彦総裁、経団連の奥田碩会長(トヨタ会長)、トヨタの張富士夫社長、ソニーエンターテイメントの久夛良木健社長、映画「リング」などの中田秀夫監督、アニメ映画の宮崎駿監督とトヨタの渡辺捷昭社長が選ばれているのだ(肩書きは当時)。

その2007年版の候補者204人が発表され、タイム誌の公式サイトで投票を受け付けている。今回は、ジョージ・ブッシュ米大統領や米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長ら常連に交じって、日本から任天堂の宮本茂代表取締役専務が候補となっているのだ。

宮本専務は、「スーパーマリオブラザーズ」や「ドンキーコング」、「ゼルダの伝説」など多くの名作ゲームを生み出し、国内外から高い評価を得ているゲームクリエイター。タイム誌(アジア版)が昨年行った「60年以内のアジアの英雄」にも選ばれているのだ。

「世界の100人」の投票ページではその人物の良い点と悪い点が掲載されているのだけど、宮本専務については、良い点として上記の作品を生み出したことと「Wii」がトップセリングのゲーム機であることが書かれており、悪い点としては「完ぺき主義者の傾向があり、そのためゲーム開発のスケジュールが遅れることがある。『Wii』はゲームの遊び方に革命をもたらしたが、グラフィック面では競合機に後れを取っている」としている。

宮本専務は4月26日正午現在、圧倒的な票を得ているコメディアンのスティーブン・コルベール(Stephen Colbert)氏(米国)に次いで2位。「世界の100人」に選ばれるのは確実なようなのだ。また、シャープの藤本俊彦CEOもノミネートされており、こちらは132位となっている。

このほか、米アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズCEOやタイガー・ウッズ、ティエリ・アンリ、バリー・ボンズ、デイヴィッド・ベッカム、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット、キーファー・サザーランド、レオナルド・ディカプリオ、マイケル・J・フォックス、ジョージ・クルーニー、クリント・イーストウッド、U2のボノ、ジョン・メイヤー、ボブ・ディラン、ジャスティン・ティンバーレイク、デーモン・アルバーン、ティンバランド、ジェイ・Z、ビヨンセ、メアリー・J・ブライジ、ケイト・モス、パリス・ヒルトンらがノミネートされている。

また、指導者では南アフリカのネルソン・マンデラ氏や韓国の潘基文・国連事務総長、温家宝・中国首相、アル・ゴア前米副大統領、ビル・クリントン前米大統領、アーノルド・シュワルツネガー・カリフォルニア州知事、ローマ法王ベネディクト16世のほか、オサマ・ビンラディンや金正日も候補となっているのだ。

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