正統なシリーズとは少し趣を変え、モンスターを主人公の仲間にしながら、ともに成長させていくことに主眼を置いた「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズ。1998年にゲームボーイ向けに「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」が発売されて以来、携帯ゲーム機向けの「ドラゴンクエスト」として人気を博してきたなりが、昨年12月28日にはニンテンドーDS向けに最新作「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」が発売されたなりよね。

「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」はそれまでの平面的な画面構成を刷新し、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」同様、フィールドや町並み、戦闘シーンなどに3Dグラフィックスを採用。携帯ゲーム機で「ドラゴンクエストVIII」的な世界が楽しめると、発売前から大きな期待を寄せられていたなり。「ヒットするのは当たり前、どこまで販売本数を伸ばすか」というプレッシャーを常にかけられる「ドラゴンクエスト」ファミリーだけに、「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」もどの程度のヒットを記録するのかは注目の的だったなりよ。

そして発売開始から約1か月が経過した26日、スクウェア・エニックスから国内の出荷本数が100万本を突破したことが発表されたなり。あくまでも出荷本数なので、販売本数ベースではまだ大台に到達していないなりが、すでに90万本近くを販売しているとも言われているので大台突破まではそう時間はかからなそう。いずれにしても、「さすがドラゴンクエスト」と思わせるだけの数字ではあるなりよね。これからどこまで数字を伸ばしていくのか、楽しみなり。

年内には待望の正統シリーズの最新作となる「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」がニンテンドーDSで発売されることがすでに発表されており、今年はまた大きな盛り上がりを見せそうな「ドラゴンクエスト」ファミリー。ファンには嬉しい一年になりそうなりね。

◎主な「ドラゴンクエスト」ファミリーの販売本数（移植分は含まず）
1986年　約150万本　ドラゴンクエスト　
1987年　約240万本　ドラゴンクエストII 悪霊の神々
1988年　約380万本　ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
1990年　約320万本　ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
1992年　約280万本　ドラゴンクエストV 天空の花嫁
1995年　約320万本　ドラゴンクエストVI 幻の大地
1998年　約240万本　ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
2000年　約410万本　ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
2001年　約150万本　ドラゴンクエストモンスターズII マルタのふしぎな鍵（※）
2003年　約 60万本　ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート
2004年　約360万本　ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
（※）「ドラゴンクエストモンスターズII マルタのふしぎな鍵」は「ルカの旅立ち」と「イルの冒険」の2バージョンで発売。販売本数はその合計。