2005年6月リリースのオリジナル・アルバム『ダイナマイト』に続いて、昨年は初のベスト盤『ハイ・タイムズ：シングルズ 1992-2006』を発表したジャミロクワイ。「ウェン・ユー・ゴナ・ラーン」や「ヴァーチャル・インサニティ」など、アシッド・ジャズのオシャレなサウンドと斬新なPVで90年代に世界を席巻した彼らのベスト・アルバムは、オアシスがベスト盤を出したことも相まって、「あれからそんなに経ったのかあ……」と感慨深いものがあった。でも、学生時代に聴いていたバンドが今も第一線で活躍しているのはうれしいことでもあるのだ。

そんなジャミロクワイが、2月27日に「Gig In The Sky」というタイトルのライブを行うのだそう。「Gig In The Sky」というと、ぼくより上の世代はピンク・フロイドの楽曲を連想するかもしれないけれど、このライブ、実際に上空で行われるのだ。

ソニーエリクソンの提供で実施されるこのライブは、高度3万5000フィート（約1万600メートル）を飛行する旅客機の中で開催。成功すれば、史上最も高いところでコンサートを行ったミュージシャンとしてギネスブックに認定されるそうなのだ。

ライブ用に改造された飛行機に抽選で選ばれたファン200人を乗せて2月27日にドイツ・ミュンヘンを出発、機内ライブを行ったあとに到着先であるギリシャ・アテネのホテルでアフター・パーティーが催される、というスケジュールなのだ。機内にはギネスブックの審査員も同乗するとのこと。

そういえば、昨年10月にケイティ・メルアが欧州の北海海底でライブを実施し、史上最も深いところでコンサートを行ったミュージシャンとしてギネスブックに認定されているのだけど、ジャミロクワイはこれに対抗する形となったのだ。

この歴史的ライブへの“パスポート”は、英ソニーエリクソンの公式サイトで応募を受け付けている。「ソニーエリクソンの『Walkman phone』を“フライトモード”にしたときに何時間音楽を聴くことができるか？」という3択クイズと当選した場合の気持ちを10文字以内に回答し、個人情報を入力すれば応募完了。特に国籍の制限はないので、日本人でも応募できるみたい。ジャミロクワイのギネス級ライブを体感できるチャンスなのだ。