ソフトバンクに復帰? 去就問題に揺れる巨人の小久保裕紀内野手。

2006/10/17 07:26 Written by コ○助

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野球に対する真摯な姿勢や、後輩の選手に対する面倒見の良さ、そしてファンに対する親切な対応……。プロ入りから10余年の間に積み重ねてきた素晴らしい実績のみならず、さまざまな面からその人物像が高く評価され、多くのファンに愛されている巨人の小久保裕紀内野手。ダイエー(当時)から巨人に移籍した後も、ホークスファンから慕われているあたりからも、その人気ぶりが垣間見えるなりよね。そんな小久保選手が今、去就問題の渦中にあり、来季はどの球団でプレーをするのか注目を集めているなりよ。

ダイエーの精神的支柱であり、主軸だった小久保選手が巨人に移籍したのは2003年オフのこと。通常、トレードは選手同士の交換や金銭での譲渡を指すなりが、この時のトレードは「無償トレード」。つまり、ダイエーは何の見返りもなしに、タダで主砲を放出してしまったなりね。ファンにしてみれば、到底納得することができない不可解なトレードだったため、球団には抗議が殺到。今なお「プロ野球史上最悪のトレード」と呼ばれることもあるほどなりよ。なぜダイエーがそのような暴挙に出たのかは謎のままなりが、経営危機に陥ったダイエーが球団の年俸抑制のために放出したという説、球団幹部との確執が原因だったという説などが、まことしやかに囁かれているなりね。

そうした出来事を経て巨人に入団した際、小久保選手は3年契約(2年+1年オプション)を結んでおり、迎えた今年が契約の最終年。巨人移籍後の2004年にはFA権を取得しているため、「契約が切れる今オフにはFA権を行使して古巣のソフトバンクに復帰する」との見方が、早い段階から強まっていたなりね。そしてオフシーズンも間近に迫った10月になってからは、スポーツ紙が「ソフトバンク復帰」と確定事項のように報じているなりよ。

各紙の情報を総合すると、現時点では小久保選手は態度表明をしていないものの、FA権を行使することは確実な情勢。あとは巨人に残るか、ソフトバンクに移籍するかの二者択一になるなりが、巨人の清武英利代表は「もちろん残ってほしい。シーズン中からお願いしている」と語っており、FA宣言後に巨額の条件提示によって引き留める方針のようなりよ。ただ、今のホークスはダイエー時代とは異なる「お金持ち球団」。ソフトバンクグループ総帥の孫正義氏は小久保選手の呼び戻しを至上命題に掲げているため、巨人に負けないだけの金銭に加え、さらに監督手形や終身雇用などの条件を付けて小久保選手の獲得に動くのは間違いなさそうなりよ。

そもそも、巨人への移籍は「レンタル」に近く、ソフトバンクへの復帰は規定路線だと言う人もいるほど「出来レース」の雰囲気もチラホラ。小久保選手が来季も巨人でプレーをしている可能性は残されているのか。17日には小久保選手と清武英利代表の会談が行われ、その後、何らかの態度表明をするようなので、小久保選手の決断に注目なりね。

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