大林宣彦監督の名作「転校生」、24年ぶりにリメイクへ。

2006/10/04 21:07 Written by コ○助

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いわゆる「尾道三部作」(※)のひとつであり、大林宣彦監督が世に出るきっかけになった作品でもある映画「転校生」。山中恒の名著「おれがあいつであいつがおれで」を、当時まだ無名の小林聡美と尾美としのりのコンビで描いた低予算映画だったなりが、年を重ねるごとにジワジワと評価を高め、今では日本映画の名作のひとつとして、広く知られた作品なりよね。最近はあまり地上波でお目にかかる機会がないなりが、衛星の映画専門チャンネルなどではよく放送されているので、観たことがある人も多いと思うなりよ(※「尾道三部作」は1982年の「転校生」、1983年の「時をかける少女」、1985年の「さびしんぼう」の3本。大林監督の出身地でもある広島県尾道市を舞台にしている)。

そんな「転校生」が、大林監督自身の手によって再び製作されることになったなり。ニッカンスポーツによると、リメイク版の舞台は尾道に変わって長野。大胆な設定の変更を加えており、大林監督は「映画は裏切ってナンボなので、あっと驚くラストになっています」と、単なるリメイクに止まらないことを予告しているなりよ。また、「また25年後に『転校生』を作りたい。それが自分の最後の作品になれば幸せ」と、この作品への愛着をにじませているなりね。

気になるリメイク版のキャストなりが、主演に抜てきされたのは蓮仏美沙子森田直幸の2人。蓮仏美沙子は2005年12月、「スーパーヒロインの発掘」を目的としたオーディション「ミス・フェニックス」(角川映画とソニーミュージックが主催)で、応募総数37,749人の中からグランプリを獲得した15歳の新人なりよ。このグランプリの副賞として、映画での主演とCDデビューが約束されていたなりね。

一方の森田直幸は子役出身の俳優。「ふたりっこ」「ほんまもん」「てるてる家族」「風のハルカ」などのNHK朝の連続テレビ小説や、TBSの名作昼ドラマ「新・天までとどけ」、今年春先に放送された「女王の教室スペシャル エピソード2〜悪魔降臨〜」などに出演しているなりよ。また、来年1月にフジテレビ系で放送される話題作「佐賀のがばいばあちゃん」では主演を務めるなど、徐々に頭角を現してきている俳優なりね。

小林聡美と尾美としのりは、この映画をきっかけに俳優として確固たる地位を築いていっただけに、まだ無名に近い蓮仏美沙子と森田直幸が大きく羽ばたく可能性は十分。リメイクされる内容はもちろん、2人の演技にも注目したいなりね。公開は来年の夏。楽しみなり。

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