自由研究に最適? 小学生向け環境学習実験キットが発売。

2006/07/20 22:21 Written by コジマ

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全国の多くの公立学校でスタートした夏休み。家族や友達といろいろな所に出かけたり、プールで泳ぎを練習したりと、これからやってくる楽しいイベントにうずうずしている小学生も多いのではないだろうか。しかし夏休みには、宿題という恐ろしいモノも用意されているのだ。8月31日に一気に片づけようと今から企んでいる子もいるだろうけど、1日で終わらないのが自由研究。そんな自由研究が手軽にできる「ドキドキ!わくわく!!環境実験シリーズ」が、中部電力から発売されたのだ。

「ドキドキ!わくわく!!環境実験シリーズ」は、中部電力と同社の子会社であるコムリスとゼオテック共同開発したもので、石炭灰から作られる粉末の人工ゼオライト「シラキュース」を主原料にしているのだ。シラキュースは、「陽イオン交換」という機能を持っており、例えば水質浄化や排気ガス浄化、有害物質で汚染された土の改善など、用途は多岐にわたっている。

このシラキュースの機能を利用し、5種類が用意されているのだ。具体的に見てみると、

・「冷蔵庫のにおいをとる不思議な石像」
 水を加えるだけで好きな石像が作れ、できあがった石像は冷蔵庫などの脱臭や除湿剤として使える。

・「お花を元気にする土を作る実験」
 生ゴミから肥料を作る実験。生ゴミから作った肥料が植物にどのような影響を与えるのかを、実際に使って観察できる。

・「疲れた靴のリフレッシャー」
 シラキュースと抗菌剤で「靴のにおいと湿気取り」を作る実験。夏休みに裸足で履いてしまった靴に試すことができる。

・「にごった水をとうめいにする実験」
 シラキュースを配合した水処理剤を使って、濁った水が透明になるのを観察する実験。ペットボトルなどを利用して簡単にできる。

・「キミの化学センスに挑戦!汚れた水を透明にせよ」
 シラキュースと3種類の薬を上手に配合して、濁った水の透明化に挑戦する実験。配合の仕方によって効果に差が出るため、センスと試行錯誤が要求される。

というもの。産学注目の最新資源である人工ゼオライトを使って実験することで、「化学」と「環境」を身近に感じられるキットになっているのだ。最後の「キミの化学センスに挑戦!汚れた水を透明にせよ」が、自由研究として面白そう。

販売元は東京紙パルプ交易で、学校や団体向けに教材として販売するほか、東京ハンズの渋谷店、新宿店、池袋店、名古屋店、名古屋ANNEX店でも購入できるのだ。1つ840円(税込み)。

手軽にできる半面、同級生の研究とカブってしまう可能性もあるのだ。このキットを利用しても、どこかでオリジナリティを出さなければならないのだ。ぼくが小学生の頃は、1人のマジメな友達がやった自由研究を3〜4人の共同名義にして提出するというズルをしていたのだけれど。

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