日本に憧れ家出した仏2少女、経由地で保護。

2006/07/04 22:23 Written by コジマ

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先日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で知り合ったパレスチナ人男性に会うため家出し、ヨルダンで保護された米国人少女のニュースをお伝えしたのだけれど、今度は日本を目指して家出したフランス人少女2人が、経由地であるポーランドで警察に保護されたそうなのだ。2人は、日本の漫画やロックが大好きで、憧れの地を訪れたかったのだとか。

ポーランドで保護されたのは、パリ郊外に住む16歳の高校生2人。同じ学校に通う2人は、週刊少年ジャンプに連載されている忍者漫画の「NARUTO」(岸本斉史)や、別冊フレンドに連載されている「ピーチガール」(上田美和)、そしていわゆるJ-POP(特にビジュアル系)の大ファンだそうで、「文化から生活スタイルまで何もかもがあこがれ」(朝日新聞より)という日本を訪れたくなり、家出を画策した。

しかしその計画は、ロシアを横断して朝鮮半島まで鉄道で行き、そこから船で渡るというもので、6月22日にわずかな現金と携帯電話、携帯オーディオプレイヤー、漫画を持って出発し、経由地で必要なビザも持っていなかったというから、高校生にしてはちょっと杜撰だったのだ。

ベルギー、ドイツ、ポーランドと移動に成功したのだけれど、ビザが必要なベラルーシに出国しようとしたところでポーランドの国境警察に捕まえられたのだ。この2人は、フランス人がベラルーシ(や他の経由地)に入国するためにビザが必要なことを知らなかったようなのだ。

漫画「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子)に描かれているように、フランスでは日本のアニメやJ-POPが先日紹介した日本食と並んで絶大な人気を得ており、「オタク」や「カワイイ」はフランス語として定着しているのだそう。

それにしても、この少女たちの日本文化に対する執念、度を超している観もあるけど、日本人としてはうれしいのだ。そういえば、フランス人がオーディション番組でアニメ「聖闘士 星矢」(原作:車田正美)の主題歌「ペガサス幻想」をアカペラで熱唱する動画がYouTubeで見られるんだけど、これほど浸透しているんだなと感心させられるのだ。審査員の失笑を買っているけど。

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