FUJI ROCK FESTIVAL'06、レッチリやフランツなどの出演が決定。

2006/02/28 09:45 Written by コジマ

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日本を代表する夏の音楽フェスティバルであるFUJI ROCK FESTIVAL。10周年を迎える今年は7月28〜30の3日間に例年通り苗場スキー場(新潟県湯沢町)で開催されるのだけれど、気になるのがその出演者なのだ。出演者の第一弾公式発表は3月1日だが、それを待たずしてフジロックを愛する人たちよって運営されているサイト「FUJIROCKERS.ORG」がすっぱ抜いた。

出演が決定したのは、ブロークン・ソーシャル・シーン、フロッギング・モーリー、フランツ・フェルディナンド、ザ・ハイヴス、モグワイ、ノース・ミシシッピ・オール・スターズ、シザー・シスターズ、大江慎也、そしてレッド・ホット・チリ・ペッパーズの9組。うーん、いきなりレッチリにフランツとはさすがフジロック、恐れ入ったのだ。耳慣れない出演者もいるので、1組ずつご紹介を。

●ブロークン・ソーシャル・シーン(Broken Social Scene)
SUM41にアヴリル・ラヴィーン、そして今年の英米音楽賞の新人部門などに軒並みノミネートされたアーケイド・ファイア(受賞も軒並み逃したが)と、今注目されているカナダの音楽シーン。その魅力は、商業主義的に陥った米国音楽にない芸術性なのだけれど、そのなかでも、不定形なメンバーとポスト・ロックを追求する特異な音質で異彩を放っているのがブロークン・ソーシャル・シーンなのだ。ライブや楽曲によって参加人数も担当楽器も変わる変幻自在なバンドで、今年1月に発売したセルフタイトルのアルバムには、ファイストらカナダ出身のミュージシャンも多数参加している。大所帯バンドが映えるホワイトステージに出演してほしいのだ。

●フロッギング・モーリー(Flogging Molly)
昨年のフジロックに出演し会場を大いに沸かせたポーグスの音楽性を受け継ぐアイリッシュ・パンク・バンド。主催のスマッシュがポーグスで味をしめたのか、オリジナルアルバムが2004年4月の『Within a Mile of Home』以来リリースされていないにもかかわらず出演が決定した。たしかにポーグスは最高だったのだ。こちらもホワイトステージあたりでの出演となりそう。

●フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)
2004年のデビューアルバム『フランツ・フェルディナンド』が世界的に大ヒット、昨年末にリリースされた『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』でその地位を盤石のものにし、日本公演でも武道館を埋め尽くしたフランツ・フェルディナンドが、一昨年に続いてフジロック出演なのだ。前回出演から想像を絶するほどのスピードでスケールアップしたフランツ。おそらく準ヘッドライナーとしてグリーンステージに出演するだろうけど、NMEアワードで最優秀ライブ・バンド賞を受賞した彼らがフジロックのメインステージでどのようなパフォーマンスをするのか、今から楽しみなのだ。

●ザ・ハイヴス(THE HIVES)
5人編成のスウェディッシュ・パンク・バンド。2001年リリースのサードアルバム『ユア・ニュー・フェイヴァリット・バンド』が世界で20万枚を売り上げ、日本でも02、04年とサマーソニックに2回出演しているのだ。兄ギター、弟ボーカルという英国の大バンドと似た編成だと思ったら、オアシスを発掘したプロモーターに見出されたのだそう。グリーンステージの昼前後、もしくはレッドマーキーに出演か。

●モグワイ(MOGWAI)
最近、ギターとキーボードを担当するバリー・バーンズのブリット・アワード受賞者デーモン・アルバーン(ブラー、ゴリラズ)への“口撃”が話題となっているモグワイ。今月25日に発売されたニューアルバム『ミスター・ビースト』を受けて、2002年以来2度目のフジロック出演決定なのだ。前回、レッドマーキーで響かせた轟音を、今回はぜひとも屋外でこだまさせてほしい。

●ノース・ミシシッピ・オールスターズ(North Mississippi Allstars)
日本ではかなり無名な米国人3人組(白人2人、黒人1人)のブルース・バンド、ということだけど、公式サイトで試聴する限りではブルースだけでなくファンクやポップの要素も取り入れており、すごく耳触りがよいのだ。そして、なにより演奏がめちゃくちゃ巧い! これはぜひとも生で聴いてみたいのだ。

●シザー・シスターズ(Scissor Sisters)
ゲイの衣装に身を包み、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージックに影響を受けたのがモロにわかるニューヨーク出身のグラムロック・バンド。ゲイカルチャーのアイコンとなっており、実際にもメンバー5人中3人がゲイだそう。うーん、ボウイやフレディー・マキュリーみたいな衣装を着ているメンバーがそうなのかな。その衣装とキワドイ歌詞は、ぼくのなかで映画『ヘッドウィグ・アンド・アングリー・インチ』を彷彿とさせるのだ。フジロックでどんなパフォーマンスを魅せるのか、気になるような怖いような……。

●大江慎也
1988年に解散したルースターズのボーカリスト。大江自身は精神状態の悪化から85年に脱退しており、86年にソロデビュー、88年にはあのジョニー・サンダースと「GREAT BIG KISS」を制作し話題になるものの、病状が回復せずに1990年にリリースしたアルバム『WILL POWER』以来、活動停止状態だったのだ。しかし、04年のフジロックにルースターズとして出演、同年に新バンドUN名義でアルバム『KNEW BUT DID NOT KNOW』を発表、来月8日には12年ぶりとなるソロ・アルバム『THE GREATEST MUSIC』がリリースされるそう。日本が誇る天才ソングライターのライブを体感できるのだ。

●レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)
5月にリリースされる『ステイディアム・アーケイディアム』を引っ提げて、2002年以来2度目のフジロック出演となるレッチリ。91年に嵐のなかで行われた伝説の第1回フジロックで、ボーカルのアンソニー・キーディスが腕を骨折しながらもステージに立ち、これまた伝説的なライブを行ったのだけれど、今回はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、そして前回、ザ・ハイロウズのヒロトが脱いだあとに脱げなくなったというベーシストのフリーは脱ぐのか、とても気になるところなのだ。ヘッドライナーとしての出演は間違いないだろうけど、フランツと同じ日にならないかなあ。ちなみにレッチリは、カニエ・ウェストと北米ツアーをする計画を立てているのだそう。うーん、すごいコラボレーション。

第一弾発表だけでこんなに豪華なフジロック。これは今年も期待できそうなのだ。アークティック・モンキーズやクラップ・ユア・ハンド・セイ・ヤー、エル・プレジデンテなどの新人の出演は予想できるけど、レッチリに続く大物やいかに。ザ・フー来ないかなあ。

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