「学芸会のような内容」「月9とは思えない」と散々な評判ばかりが聞こえてくるものの、依然として20％以上の高視聴率をキープしているフジテレビ系ドラマ「西遊記」。初回の29.2％には「驚いた」を通り越して「たまげた」なりが、第2回も数字を大きく下げたとはいえ24.8％を記録。ネットでは「高視聴率の意味がわからない」「この視聴率こそ粉飾だ（意味不明）」と、異例の展開に戸惑う視聴者が続出しているなりよ。

そして23日に迎えた第3回の放送。世間が「ライブドアの堀江貴文社長逮捕」の一報に揺れ、TBSとテレビ朝日が番組を差し替えて特番体制で臨んでいる中、フジテレビはマイペースに21時台の「西遊記」、22時台の「SMAP×SMAP」、23時台の「あいのり」と通常番組を放送していたなりが、果たして「堀江逮捕」の衝撃は「西遊記」の視聴率に影響を与えるのかに注目が集まっていたなりよ。実際に発表された各局の視聴率を比較しておくなりね。

［1月23日（月）21時台の視聴率比較］
NHK「月曜劇場･きよしとこの夜」11.8％
NTV「キスだけじゃイヤッ!」8.6％
TBS「報道特番・堀江社長ら逮捕」8.7％
CX 「西遊記」23.8％
EX 「報道特別番組 堀江ライブドア社長逮捕」17.0％
TX 「月曜エンタぁテイメント 芸能界超人伝説! 10days｣ 5.2％

ということで、「西遊記」は前週よりもやや視聴率を下げたものの、今週も引き続き23.8％の高視聴率を記録。結果からすると、各局が通常番組でもこの程度の減少は予想の範囲内なので、「堀江逮捕」の影響は全く無かったといっても良いレベルかもしれないなりね。「西遊記」恐るべし。「視聴者層が子どもたちに拡大しているから」と考えられるとはいえ、それにしてもちょっと強すぎな感が……。いや、むしろ子どもたちが見るドラマだったからこそ、「堀江逮捕」の影響がほとんど無かったとの見方もできるなりか。

難局（？）を乗り切った「西遊記」の今後の焦点は、いかに20％を割らずに視聴率をキープしていけるか、というところ。さすがに初回視聴率並の視聴率をもう一度記録するのは難しいなりが、最終的に平均視聴率が25％あたりに落ち着けば御の字のはず。良くも悪くも歴史に残るドラマになるのか、並のドラマになるのか。まだまだ注目なり。