日経流通新聞と日経リサーチが企業の広告・宣伝担当者を対象に毎年実施している「CMグランプリ」調査。広告制作の現場にいる「プロ」の目によって、その年一番のCMを選ぶ調査ということで、視聴者の好感度などを基にしたCM人気調査とは異なる結果になるのが大きな特徴の調査なりよ。CMが好物のコ○助は、毎年発表されるのを楽しみにしているなりね。

今年のランキングを見て行く前に、昨年のランキングを少し振り返っておくと。

［第13回（2004年）CMグランプリ　ランキング］（日経流通新聞）
1位 オロナミンC／大塚製薬（電通）
2位 伊右衛門／サントリー（博報堂）
3位 燃焼系アミノ式／サントリー（電通）
4位 ネスカフェ「朝のリレー」／ネスレジャパン（マッキャンエリクソン）
5位 iPod／アップル・コンピュータ（博報堂）
6位 プリッツ／江崎グリコ（電通）
7位 生茶／キリンビバレッジ（博報堂）
8位 ANA中国／全日本空輸（電通）
9位 ジョージア／日本コカ・コーラ（電通）
10位 アジエンス／花王（博報堂）
11位 セゾンカード／クレディセゾン（I&S BBDO）
12位 AQUOS／シャープ（電通）
13位 Switch!／東京電力（電通）
14位 企業CM／アイフル（ビーコンコミュニケーションズ）
15位 合併告知／東京海上日動火災保険（シンガタ）
16位 一生いっしょの医療保険EVER／アメリカンファミリー（電通）
17位 日清カップヌードル／日清食品（電通）
18位 企業CM／UFJつばさ証券（電通）
19位 企業CM／マスターカード（マッキャンエリクソン）
20位 SHIFT_Anthem／日産自動車（博報堂ジーワン）
20位 FM V／富士通（電通）
20位 au／KDDI（電通）

1位の「オロナミンC」は上戸彩が「今、元気な人」に会いに行くという設定のCMが話題を呼んだなりよね。上戸彩による「♪あなたに聞きたいことがある〜」という歌と、最後の締めの「元気ハツラツぅ〜？」という一言が非常に可愛らしく、見て楽しいCMだったなり。2位の「伊右衛門」は定番。3位の「燃焼系アミノ式」は驚きの映像で昨年のCM界の話題をさらったのは記憶に新しいところなりよね。

それでは今年のランキングを見ておくことにするなり。昨年からどのように変化しているのか、見比べてみると面白いのではないかと。

［第14回（2005年）CMグランプリ　ランキング］（日経流通新聞）
1位 iPod nano、shuffle、iTunes／アップル・コンピュータ（TBWA）
2位 伊右衛門／サントリー（博報堂）
3位 UNO／資生堂（社内制作）
4位 オロナミンC／大塚製薬（電通）
5位 Switch!／東京電力（電通）
6位 AQUOS／シャープ（電通）
7位 マキアージュ／資生堂（社内制作）
8位 ライフカード／ライフ（I&S BBDO）
9位 スリムス／サッポロビール（博報堂）
10位 No.1キャンペーン EVER HALF／アフラック（電通）
11位 ポッキーチョコレート／江崎グリコ（電通）
12位 のどごし＜生＞／キリンビール（電通）
13位 au／KDDI（電通）
14位 企業CM／アイフル（ビーコンコミュニケーションズ）
15位 アジエンス／花王（博報堂）
16位 フレッツ／NTT東日本（NTTアド）
17位 ポカリスエット／大塚製薬（電通）
18位 料金／NTTドコモ（NTTアド）
19位 ツーカーS／KDDI（電通）
20位 午後の紅茶／キリンビバレッジ（電通）
20位 料金サービス／ボーダフォン（電通）

昨年と比べると「UNO」や「マキアージュ」、「ライフカード」などの新顔も多いなりが、昨年から順位を上げてきているCMも目立つなりね。例えば「iPod」は昨年5位→今年1位、「Switch!」は昨年13位→今年5位、「AQUOS」は昨年12位→今年6位、「au」は昨年20位→今年13位などなど。いずれも商品の好調さがCMのクオリティを上げ、クオリティの高いCMが商品の好調さを後押しするという、相互作用が上手く機能していると言えそうなりよ。

個人的には、今年最も印象深いのは40億円もの広告宣伝費を投下したという資生堂のCM。お笑いタレント52人を起用した「UNO」や、伊東美咲、篠原涼子、蛯原友里、栗山千明の4人を起用した「マキアージュ」のCMは、その商品に興味がなくても引き付けられる魅力があったなりよ。オダギリジョーが出演する「ライフカード」のCMも、毎回「続きはWEBで」のナレーションに従ってWEBを見てしまうほど、素直に楽しめたCMだったなりね。

皆さんは今年のCM、何が一番印象に残っているなりか？