携帯電話の新規参入3社に免許付与、6キャリア体制へ。

2005/11/09 21:18 Written by コ○助

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NTTドコモ、au、ボーダフォン、ツーカー。この4キャリアの体制が長らく続いてきた携帯電話業界なりが、10月1日にKDDIがツーカー3社を吸収合併したことで、ゆるやかにauとツーカーの両ブランドは統合に向けて動き出すことに。そのため、業界の勢力図に少しばかり変化が起きているなりが、その勢力図をさらに大きく変化させる波が、来年後半あたりから押し寄せてくることが正式に決定したなりよ。かねてから携帯電話事業への新規参入を申請していた3社に対して、総務省から無事に免許が交付されたなりね。これにより、すべての新規参入事業者のサービスが出揃う2007年には携帯電話のキャリアは6つとなり、価格競争など激しい勢力争いが繰り広げられることになるなり。

今回、携帯電話事業への新規参入が認められ、免許が交付されたのはソフトバンク傘下のBBモバイル、イー・アクセス子会社のイー・モバイル、そしてアイピーモバイルの計3社。それぞれの事業者がどのようなサービスを計画しているのか、簡単にまとめておくことにするなり。

[BBモバイル]
提供サービス:音声及びデータ通信
採用する方式:W-CDMA方式
サービス開始:2007年4月1日
運用開始5年後の加入者数見込み:669万
人口カバー率50%到達予定年度:関東→2006年度、その他→2007年度

[イー・モバイル]
提供サービス:音声及びデータ通信
採用する方式:W-CDMA方式
サービス開始:2007年3月15日
運用開始5年後の加入者数見込み:505万
人口カバー率50%到達予定年度:関東→2006年度、その他→2007年度

[アイピーモバイル]
提供サービス:データ通信
採用する方式:TD-CDMA方式
サービス開始:2006年10月1日
運用開始5年後の加入者数見込み:1,160万
人口カバー率50%到達予定年度:関東、東海及び近畿→2007年度、その他→認定から5年以内

BBモバイルとイー・モバイルは現在の主要キャリアと同様、音声とデータ通信の双方のサービスを、アイピーモバイルはデータ通信サービスのみを提供するなりね。実際のところ、すでに人口カバー率が100%近いNTTドコモ、au、ボーダフォンのレベルのサービスが提供されるまでには相当時間がかかりそうではあるなりが、それ以外の部分、例えば価格面や端末ラインアップなどで魅力を打ち出すことができれば、それなりにユーザーを獲得することはできそうなりか。

新規参入組が出揃う頃には、同一電番でほかのキャリアに移行できる「ナンバーポータビリティ」制度が本格化しているはずなので、NTTドコモ、au、ボーダフォンの3キャリアは油断するわけにはいかないのは確かなりよ。新規参入組では特に、Yahoo! BB同様の思い切った価格攻勢をかけてくるであろうBBモバイルが不気味な存在となりそうなり。

携帯電話ユーザーにとっては、選択肢が増えることは歓迎すべきこと。競争が今以上に激化することで、価格やサービスなどあらゆる面で質の向上が見られるだろうし、すべてのキャリアが出揃う2007年を楽しみに待ちたいなりね。

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