時計付き連射測定装置「シュウォッチ」復活計画スタート。

2005/07/16 06:11 Written by コ○助

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ファミコンブーム真っ盛りの1980年代後半に、「16連射」(※1秒間に16回ボタンを押す)という武器を引っ提げ、少年たちの熱い視線を集めていた高橋名人。当時、小学生だったコ○助も高橋名人に憧れ、そして狂ったようにファミコンで遊んでいたクチなりが、このブームの最中に、ハドソンから発売されたのが時計付き連射測定装置「シュウォッチ」だったなりよ。高橋名人の「16連射」に挑戦したいという子どもたちの欲求を受け止め、開発された製品なりね。

連射測定装置という言葉ほど、今の時代に何の意味をなさない単語も珍しいなりが、その名が表すように「シュウォッチ」はただボタンの連射数を計測するために作られた装置。一応、申し訳程度に時計機能も付いていたなりが、明らかにメインは連射測定の機能だったなり。外観はカウンターと時計を表示するためのディスプレイに、モードを選択するための「select」ボタンと決定するための「run」ボタン、そして連射するための「I」「II」ボタンという実にシンプルな構成で、価格は小学生向けの玩具としてはやや高額の1,980円だったなりね。

高橋名人に憧れていたコ○助はもちろん、当時はクラスの男子のほとんどがこの「シュウォッチ」を購入。休み時間にはプチ連射大会が開かれるほど、真剣なバトルが繰り広げられていたなりよ。しかし、実際に連射をしてみると分かるなりが、高橋名人が繰り出す「16連射」はまさに至難の業。とてもじゃないなりが、素人の、特に子どもがマネできるようなワザでは無かったなりね。連射をやればやるほど、高橋名人のカリスマとしての輝きが増していったものなり。

とはいえ、高橋名人に近づきたい一心の子どもたちは、人差し指から薬指までの3本の指を猫手にして、「I」「II」ボタンを激しくこする「こすり連射」や、「I」「II」ボタンに定規をあてて上下に弾くことによって、震動で激しい連射を可能にする「定規連射」などのワザを次々と考案。指の皮をベロベロにし、何本も定規を折りながらも、必死に連射と向き合っていたなりね。振り返ってみれば、連射という、何も生み出さないものに恐ろしいほどのパワーを傾けていた「意味」が分からないなりが、当時はそれでも良かったなりよ。それが熱かったなりね。

あれから20年近い時が流れたなりが、最近ではたまにネットオークションで見かける程度で、いまだに「シュウォッチ」を所持しているという物持ちの良い人は、ずいぶん減ってしまったなりよ。ブームが去ってしまえばあまりモノとしての価値の無い製品なので、捨てられてしまったケースが多いのかもしれないなりね。コ○助もさすがに実家をくまなく探しても発見できず、恐らく捨ててしまったのだと思うなりが、たまに当時を懐かしんで実物に触れてみたいとは思うなりね。単なる懐古主義なりが、一度で良いからもう一度触れてみたいな、と。

そんな当時の「シュウォッチ」を知る、現在20代後半から30代くらいの人たちのアンテナに引っかかりそうなのが「シュウォッチ復活計画」。16日にオープンした、高橋名人をモチーフにした携帯サイト「16SHOT(シックスティーンショット)」で「シュウォッチ」の復活希望を募り、一定数に達すれば再販するという、夢? のような企画が始まっているなりね。一定数がどの程度なのかは明らかにされていないなりが、「シュウォッチ」に思い出のひとつやふたつある人は多いはずだし、ひょっとしたらひょっとするかもしれないなりよ。コ○助もとりあえず会員登録(無料)して、復活を希望しておくとするなり。

子どもの頃に「シュウォッチ」に熱中した人は、ぜひ「シュウォッチ復活計画」に応募してみて下さいなり。皆の力で、再び「シュウォッチ」を世に送り出しませう。

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