子供が幼稚園や学校に通いだすと、お友達の誕生日パーティに招待される機会が多くなります。こちらアメリカのお誕生会は、いろいろと趣向が凝らされていて、親としてもなかなか興味深いです。プールや美術館、はたまた動物園や遊園地などでも開かれることも多く、これらの場所ではすでに、子供用誕生パーティがパッケージとして用意されているのが普通です。

もちろん自分の家でパーティをする家庭もありますが、この場合も手品師やピエロが子供を楽しませたり……と、こちらの親は子供のために出費を惜しまない様子がありありと伝わってきます。

まあ、どんなパーティでも必ず用意されるのがプレゼント、ケーキ、そしてグッディー･バッグ（"Goody Bags"）の3つです。プレゼントとケーキは、もちろんその誕生日を祝う主役の子供用ですが、グッディー･バッグだけは逆に、お祝いに来てくれた招待客たちに主催者側が準備するものです。通常小さなビニール袋にキャンディーや小さなオモチャ（シャボン玉やヨーヨーなど）が入っており、帰り際にお土産として手渡されます。

ところでこのグッディー･バッグ、何も子供のパーティに出されるだけとは限りません。その他のいろいろなイベントでも用意されていて、時にはそれが注目のニュースになったりもします。

例えばアメリカ時間の今夜（13日）に開催される音楽の祭典、グラミー授賞式。ここでノミネートされたアーティストや、プレゼンターに渡されるグッディー･バッグは、iPodのU2スペシャル･エディション、最新デザインの携帯電話、デジカメ、さらに視力矯正レーザー手術のクーポン券……などが入って、総額34,418ドル（約360万円）にもなるという豪華なパッケージ。出席するだけでそれだけ貰えるなんて、セレブって良いなぁ（笑）。

ちなみに今月27日に予定されているアカデミー賞でも、同様にステキなグッディー･バッグが毎年用意されているそうで、去年は液晶テレビがどーんと贈られたんですって。今年は一体どんなプレゼントが登場するやら、今から楽しみだったりします。

このグッディー･バッグ、近年特にメディアで注目されるようになり、製品を提供するメーカーとしても良い宣伝になっているよう。その話題性が欲しくて、さらにいろいろな企業が製品をパッケージに入れたがり……、結果として毎年どんどん豪華になっていくと（笑）。

まあ一般人には手にすることも出来ないセレブのステータスが、このグッディー･バッグにも詰まっているってことですかねぇ。