日本全国に熱狂的なファンを抱える阪神なので、各地にファンが集う居酒屋やバー、スナックなどが存在しているなりが、東京で最も有名な店といえば、東中野にある「とら」。名物ママである歌橋正子さんが1975年にオープンさせ、以来30年間に渡ってファンに愛されてきた店なりね。なんでも、阪神球団から唯一公認を得ている居酒屋なのだとか。
この店の入り口には「阪神タイガースファンしか入れません」との張り紙がしてあるほどの、阪神と阪神ファンの聖地。夜な夜な、阪神戦の終了までテレビ観戦をするファンが集い、最後は必ず六甲おろしの大合唱という、なんとも阪神ファンにとっては愉快な居酒屋なり。かつては阪神の助っ人、マイケル・ラインバック選手が来店したこともあるというエピソードも。阪神の選手から譲り受けた帽子などのグッズが所狭しと並んでいる、まさに阪神ファンによる、阪神ファンのための店なりね。
コ○助は熱狂的な阪神ファンながら、一人でこの地に足を踏み入れる勇気がなかったので、まだ訪れたことが無かったなりよ。店の前は通ったことがあったなりが、一歩入ることができなかったなりね。いつか行こう、行こうと思っていたら、初めて「とら」の存在を知ってから、もう10年近くが経ってしまったなりよ。
でも、「とら」は残念ながら今日2月1日をもって閉店することに。閉店の理由は歌橋正子さんが体調不良のため、引退せざるを得なくなった、とのこと。ファン有志などから強い慰留を受けたものの、歌橋正子さんがこれを固辞し、閉店が決定したなりね。こんなことになるなら、「仕事が忙しい」が口癖のコジマを無理矢理にでも引きずって、行っておけば良かったなり。コ○助も、コジマも、阪神ファン失格なりね……。
歌橋正子さんは阪神が安芸キャンプの際に選手宿舎として定宿にしていた「東陽館」で生まれ育った経歴の持ち主。「大正三年、寅年、寅の月、寅の刻生まれ」という筋金入りの阪神ファンで通信社の記者の夫と結婚したものの、夫は病気で早世。途方に暮れた歌橋正子さんは、夫が生前に事あるごとに言っていた「東京にも阪神ファンだけが集まって、心置きなく飲めるような店があったらいいのになぁ」という言葉を思い出し、「とら」をオープンさせたというなり。
30年もの間、ファンに愛されてきた店が閉店してしまうのは寂しい話。事情が事情なので致し方ないなりが、いずれ歌橋正子さんの復調を待って、「とら」が再開されると良いなりね。どうかいずれコ○助にも「とら」を訪れるチャンスが有りますように……。