マクドナルドに不幸相次ぐ、44歳前CEOが死去。

2005/01/18 14:17 Written by コ○助

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昨年4月、ジム・カンタルポ最高経営責任者(CEO)が心筋梗塞で急死したのを受け、アルバイトからのたたき上げのチャーリー・ベル氏がその職を引き継いだのはご存知の人も多いと思うなり。若干43歳(当時)という若さと、アルバイトからトップまで上り詰めた希有な人物として注目されたなりよね。

ベル氏はオーストラリア出身。15歳のときにシドニーのマクドナルド店でアルバイトとして入店したのがキャリアの起点で、その後19歳のときにオーストラリアで最年少の店長となり、27歳で現地法人の役員に就任。さらに出世は続き、米国マクドナルド社国際部のアジア・パシフィック部門の社長、マクドナルドヨーロッパ社の社長を経て2004年4月に米国マクドナルドの社長兼CEOとなったなりね。

ヨーロッパの社長時代はBSE問題で牛肉の消費が全体的に落ち込んでいた時期。マクドナルドも大きなダメージを受け、経営方針の転換を余儀なくされていた頃だったなり。ベル氏はそれまでマクドナルドが展開して来なかったカフェスタイルの店舗やサンドウィッチメニューの提供を積極的に推し進めた結果、売上は急速に回復。そんな成功を収めた功績を買われての抜擢だったと言われているなり。

ところがこのベル氏、CEOに就任してからわずか3週間後に結腸直腸がんであることが発覚。5月と8月に手術を受け、入退院を繰り返しながらもマクドナルドの経営に率先して乗り出していたなりが、昨年11月に投資家などに不安材料を与えるとして辞職。治療に専念していたなりが、残念ながら16日に他界してしまったなり。享年44。

それにしても、皮肉なものなりよね。アルバイトからたたき上げでトップに上り詰めるという快挙と、アメリカ本土以外の出身者では初めてマクドナルドのトップに立ったというダブルの快挙を成し遂げたのに、トップに立った途端に病気が発覚するなんて。さぞかし無念だったと思うなり。まだ若かったわけだし。

昨年11月の段階でマクドナルドの経営陣は刷新されているので、ベル氏の死が経営に影響を与えるわけでは無いなりが、なんともやり切れない訃報なりね。ご冥福をお祈りしますなり。

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