ボーダフォンの第3世代携帯電話の新ラインアップの先陣を切って、12月8日から販売が始まったノキア製の「702NK」。もともと海外で販売されていた「Nokia 6630」のソフトウェアを日本語化して、ボーダフォンブランドで販売している端末なりが、この「702NK」が今、すごいことになっているというなりよ。

「702NK」はパソコンとの連動機能が大きなウリの端末で、スケジューラーやメール、アドレス帳などを簡単に同期することができるのが特徴。また、POP3/SMTPをサポートしているため、パソコン向けのメールをこの端末だけで送受信できるのもポイントとして挙げられるなりね。これらはPDAやスマートフォンでおなじみのOS、Symbian OSが搭載されていることで簡単に実現された機能。一見すると「702NK」は普通の携帯電話端末なりが、実はほとんどスマートフォンといった感じの端末になっているなり。そのため、普通の携帯電話端末では不可能な、後からソフトをインストールすることで、機能をどんどん拡張していくことができるというスグレモノなりね。

何ができるのかを見ていく前に、簡単に「702NK」のスペックをまとめておくと。

・W-CDMA/GSMデュアルモード端末
・130万画素のCMOSカメラを搭載
・2.1インチ、65,000色表示可能なTFT液晶を搭載
・Bluetoothに対応
・外部メモリはRS-MMC（32MBを同梱）
・パソコンのデータと同期できる「Nokia PC Suite」に対応
・本体色はアルミニウムグレイ、ボルドールージュの2色

最近の携帯電話のスペックに比べるとやや見劣りするなりが、そこはスマートフォンっぽい端末なりからね。まあある程度スペックに妥協しても、メリットを感じる人もいるはずなり。

では、実際に「702NK」で何ができるのか。これについて詳しくまとめた「覚書」さんによると、次のようなソフトのインストールができるというなり。

・「Opera」や「NetFront」などのフルブラウザ
・「AquaCalender v2」などの統合PIMツール
・MSN/Yahoo!/ICQ/AOL互換メッセンジャー「AgileMessenger」
・「OggPlay」などのMP3プレーヤー
・ゲームボーイやファミコンのエミュレーター　等々

もともと「Nokia 6630」として海外で販売開始された直後から、こうした機能拡張の自由度の高さには注目されていたようで、海外には独自のコミュニティが育つなど、一部マニアの間では有名な端末だったらしいなりよ。ただ、Symbian OSを搭載しているとはいえ、表向きはスマートフォンという売り方はしていないので、ソフトのインストールには特殊な方法が必要。そこら辺を敷居が高いと敬遠する人もいるかもしれないなりが、前述の「覚書」さんや「702NK」に関する情報をまとめたページをザッと見た感じでは、それほど難しい作業は必要なさそうなりよ。

日本にもスマートフォンの登場を心待ちにしている人は多いなりが、少し裏技的とはいえ、ほぼスマートフォンのように動作する「702NK」が登場したのは楽しみがひとつ増えたなりよね。いろいろと遊ぶには良い端末かもしれないなり。ただ、こうした使い方は当然保証外になるので、すべて自己責任、自己判断で行ってくださいませ。あと、エミュレーターに関しては触法行為にならぬよう、ご注意を。（＞fnさん、情報提供サンキュなり！）