楽天が買収したヴィッセル神戸の超目玉として来日が実現したトルコ代表のイルハン選手。その端正な顔立ちから2002年のW杯時には多くの女性を虜にし、昨年も女性誌を中心にイルハンブームが続いていたことから、楽天としてもヴィッセル神戸の観客動員に大きく貢献してくれるとの読みがあったなりよね。ところが、Jリーグの開幕直後に右ひざの違和感を訴え、治療のために離日。主治医のいるイタリアのボローニャで半月板切除の手術を受け、4月中に再来日すると見られていたものの、なかなか来日せず。関係者やファンをやきもきさせていたなりが、5月21日にようやく再来日を果たしたなりね。

再来日してからまだ間もないイルハン選手なりが、どうやら事件は19日に勃発。「向こうの家族、妻の問題」を理由にクラブに帰国を申し入れたなりが、クラブ側は再来日を果たしたばかりということもあって、この申し出を拒否。すると、翌20日に無断で飛行機に乗り、生活拠点のあるドイツへと旅立ってしまったというなり。なかなかやることが大胆なりねぇ（笑）。その素行の悪さから、実はトルコの国内リーグでも扱いづらい存在と言われていた、という話もあるイルハン選手なりが、どうも先刻の左ひざの治療のときといい、ヴィッセル神戸は足下を見られている感じはするなりよね。

このイルハン選手の行動に対し、ヴィッセル神戸の三浦泰年チーム統括本部長は「ペナルティーも検討していかないといけない」と強い姿勢で対処する方針。また、小野壮彦取締役も「今までクラブとして最大級のサポートをしてきたのに……」と、かなり落胆の色を隠せないようなり。

2年契約、年俸総額9億円と言われる超VIP待遇でやって来たトルコの王子様。ヴィッセル神戸は解雇も視野に検討を始めているようなので、汚点だけを残して日本を去ることになるかもしれないなりね。入団前から懸念されていたことが、見事に現実のものとなってしまったなりねぇ。Jリーグでは素晴らしいプレーを披露した……とは言い難いだけに、このまま日本を去ってしまうのは、残念な話なり。